【ロンドン時事】30日のロンドン外国為替市場の円相場は、米景気回復期待を背景に円売り・ドル買いが強まり、一時1ドル＝92円77銭と約3カ月半ぶりの安値まで下落した。午後4時現在は同92円60〜70銭と前日同時刻（91円85〜95銭）比75銭の円安・ドル高。
　このところの米経済指標で強めの内容が相次いでいることを背景に、ドルが朝方から強含みに推移。さらに、この日シカゴ購買部協会が発表したシカゴ地域の景況指数は堅調な内容となったことで、一段のドル買いに安心感が広がった。
　ある外銀筋は「格付け会社が、日本の格付けを見直す可能性に言及したことも、若干の円売り圧力につながった」と指摘。目先の見通しに関しては、「年明けに向けて円が軟調に推移する可能性が高い」との見方を示した。
　ユーロの対ドル相場は午後4時現在1ユーロ＝1．4295〜4305ドル（前日同時刻は1．4400〜4410ドル）。対円では同132円45〜55銭（132円30〜40銭）。
　他の欧州通貨は、ポンドが1ポンド＝1．6005〜6015ドル（1．5960〜5970ドル）、スイス・フランが1ドル＝1．0405〜0415フラン（1．0320〜0330フラン）。（了）