2011/11/30 23:06 【経済】 ◎ドル資金供給を強化＝金融市場の緊張に対応―日米欧６中銀

　日米欧など６カ国・地域の中央銀行は３０日、欧州財政危機に端を発した国際的な金融市場の緊張に対応するため、通貨供給を強化する協調策を発表した。米ドル資金供給オペ（公開市場操作）の適用金利を０．５％引き下げる。また、米中銀の米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が他の５中銀にドル資金を融通するドルスワップ協定を６カ月延長し、２０１３年２月１日までとした。ドル以外の資金を中銀同士で融通し合う多角的なスワップ協定の締結でも合意した。
　協調策をまとめたのは日銀とＦＲＢ、欧州中央銀行（ＥＣＢ）、イングランド銀行、カナダ銀行、スイス国立銀行。
　日銀は３０日、臨時の金融政策決定会合を開き、この対応策を決めた。声明で「国内金融機関の外貨資金繰りに問題は生じていないが、国際金融資本市場が一段と不安定化した場合、影響が及ぶ可能性がある」と指摘し、各国中銀と協調し金融市場の安定を確保する方針を示した。
　また、政策金利を０〜０．１％程度とする現行政策を、欠席した宮尾龍蔵委員を除く全員一致で決定した。　

［時事通信社］