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  • from: eriyaさん

    2013年04月28日 05時56分28秒

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    米アップル

    時事通信 4月27日(土)8時29分配信

    米アップルの高収益路線が曲がり角を迎えている。23日発表した1~3月期決算は約10年ぶりの減益となった。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型多機能携帯端末市場では、韓国サムスン電子などとの競争が厳しさを増す。カリスマ経営者のスティーブ・ジョブズ氏亡き後、タブレット端末「iPad(アイパッド)」に続く新たなヒット商品を生み出せるかに注目が集まる。

    ◇新興国取り込めず
    米市場調査会社IDCによると、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホの世界シェアは、2012年10~12月期に70.1%まで拡大。サムスン電子などが手掛ける安価なアンドロイド搭載端末が新興国の需要を吸収し、11年同期から2割近くシェアを伸ばした。
    これに対し、アップル独自のOSを搭載した「iPhone(アイフォーン)」のシェアは23.0%から21.0%に縮小。6月にもアイフォーンの新製品や廉価版を投入するとの観測が浮上しているが、業界関係者は「低価格品に本腰を入れないと、シェア維持は難しい」と指摘する。

    ◇ライバルが攻勢
    グーグルはアンドロイド搭載スマホのシェア拡大を背景に、広告収入が増え、1~3月期決算の純利益は15.8%増と好調を維持。ペイジ最高経営責任者(CEO)は「13年は非常に強いスタートを切れた」と強調。年内にも投入するメガネ型多機能端末など、アップルのお株を奪う「革新的な商品」の展開に意欲を見せた。
    スマホ市場で世界シェア首位のサムスン電子は、アンドロイドを搭載したスマホ販売の4割を担う。高価格帯モデルの新製品「ギャラクシーS4」を米国などで今週から順次発売。アップルが5割近いシェアを占める米国市場での宣伝活動を大幅に強化し、アップルの牙城切り崩しを図る。

    ◇求められる「らしさ」
    アップルの株価は今月18日に終値ベースで1年4カ月ぶりに400ドルを割り込んだ。業績懸念に加え、株主への利益還元が手薄いことへの不満も高まっていた。ジョブズ氏は一貫して無配を継続。利益を研究開発費などに回し、独創的な商品を世に送り続けることで、株価を高めてきた。後継のクックCEOは昨年、この方針を転換し、17年ぶりに株式配当を再開。今回の決算発表会見では、最近の株価下落を「非常にストレス」とした上で、株主還元策強化も打ち出した。市場では「短期的な株価対策はアップルらしくない」との批判も出ている。
    アップルもメガネ型や腕時計型の多機能携帯端末を試作中とされるが、クックCEOは「今秋から来年にかけてすばらしい製品を投入する」と述べるにとどめた。かつて存在しなかった独創的な製品を市場ごと生み出してきたのがアップルの真骨頂。「アップルらしさ」を守り続けることができるか、新製品への期待は高まる。(シリコンバレー時事)

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