3時38分配信 ロイター

［シカゴ　２０日　ロイター］ - エバンズ米シカゴ地区連銀総裁は２０日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が行っている金融緩和の度合いは適切との見方を示した。

総裁は会合で「米国は財政面や世界経済において引き続き厳しい逆風に直面している」とする一方、「労働市場は改善しているほか、消費支出は拡大しており、住宅市場も力強さを増すなど、米経済は足元非常に良好に推移しているもようだ」と述べた。

米経済成長率については、２０１４年までに３─４％に加速するとの見方を示し、自律成長の局面に入るとした。

ＦＲＢは現在月額８５０億ドルのペースで進めている資産買い入れについて、労働市場の見通しが著しく改善するまで継続すると表明している。

エバンズ総裁は、労働市場は「大きな前進を遂げた」としながらも、ＦＲＢ当局者がこの資産買い入れ停止の目安としている「著しい改善」が得られたと確信するには「より多くの時間が必要」とした。