映画版を観たっす。

　とりあえず、そこそこ楽しめる作品ではあるのだが・・・

　原作ではポンの亡者化や篤の吸血鬼化なんかは涙なくしては読むことのできないイベントだったのだが、映画では悲しいくらいに陳腐なものになってて、逆の意味でナミダが出るっす。

　明の強さを支える要素のひとつである妄想力は無かったことにされてるし、ひと皮剥けた強さを得るための修行もたった一晩にまで短縮されてるし。

　吸血鬼の怖いところである感染力にかんしても序盤で一回だけ説明された後は終盤の篤vs雅戦でサラッと出てくるだけだし。

　まぁ、限られた時間内でいろいろやろうとすれば、こうなるのはしかたないんだけど、それにしてもなんというか、アクション部分にだけ力が入りすぎて重要な演出がカットされすぎてて、薄っぺらい作品になってるっす。

　冒頭の場面で犠牲になるオッサンの演技がヘタすぎて、つかみで失敗してるのも痛いかな。

　てゆうか、全体的に”恐怖”の表現が下手な傾向にあるっす。

　残酷シーンや一部の戦闘シーンで、カメラを振りまくってるせいで、めっちゃ目が疲れるし。

　おねがいだから手ぶれ補正機能ONにしてください＞＜

　彼岸島に向かう前の、主人公たちの日常を描いた部分は、それなりに良い感じなんだけどなぁ。

　この監督（韓国人？）はアクションものよりも学園ものとかの方が合ってるのかもしれない。

　ああ、それと、ユキ役の子は可愛いな＾＾

　原作ではなにかっつーと素っ裸や下着姿にされてたのが、映画では再現されてないのは残念じゃ。

　うむ、じつに残念。