映画、TIME（原題：in TIME）を観てみたんよ。

　時間が通貨として取引されるってやつね。

　科学の進歩によって”進化”した人類、25歳になると成長が止まり、それと同時に左手の”時計”が作動して人生のタイムリミットまでのカウントダウンが始まるのだそうで。

　で、労働賃金とか商品取引とか、あらゆる経済活動に使用される通貨は”時間”なわけ。

　だから収入が命に直結した重要な要素なんよ。
　
　生活費を稼ぐために働くってことが、ダイレクトに寿命に関わるとてもシビアな世界。

　なにせ、事故とかの外的要因が無くても”時間”が無くなれば死んでしまうんだもん。

　今にも”時間”が尽きようとしていて助けを求めていても、誰も手を差し伸べてくれなかったり。

　誰かに”時間”を与えるということは、すなわち自分の寿命を縮めるということだから。

　安い賃金でその日暮らしの人なんか、目の前にタイムオーバー目前の人がいても、助けられないだろうしね。

　怖いよね、通貨が”時間”（＝寿命）って。


　物語前半は、”時間”が増えたり減ったりでドキドキハラハラなんだけど、途中からただのギャング映画みたいになってしまって後半はつまらないっす、ちとザンネン。

　せっかく良いアイディアだったのになぁ、通貨が”時間”（＝寿命）っての。

　ハデなアクションが無い（一応カーチェイスはあるけど）ぶん、この要素を楽しむための駆け引きはギャンブルものの映画みたいに手に汗握るスリリングな展開の連続にしてほしかった。

　後半は追いかけっこ的なハラハラ感はあるんだけどね。

　終盤ではまた”時間”に追われる要素も盛り返してくるんだけどね。

　前半と後半の違いゆえに、飽きずに最後まで集中できるのかもしれんけどね。


　楽しめる度は、ジャンパーとかトランスフォーマーなんかと同レベルっすかね。

　ほとんどの人にとって、時間の無駄にならない良作だと思うんで、これから観る予定の人は期待してもいいのではないかと。

　ちなみに、これ書いてるあいだに、この映画のＣＭ、４回流れましたっす＾＾