http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/510716/

昔、菅直人は有望な政治家だと思っていた。

彼は市川房江さんという先人の選挙参謀を勤めた左翼運動家として世に現れ、清新なイメージを持っていた。

厚生大臣として薬害エイズ事件の処理に当たったことも記憶に新しい。

だが、彼が首相になると、彼が本来持っていた欠点を残らずさらけ出すこととなってしまった。

彼の欠点とは何か？
コミュニケーションの欠如である。
彼は「突然、消費増税を宣言」し、「突然、退陣を宣言」した。おそらく、誰にも相談は無かったのだと思われる。

そして、「このコミュニケーションの欠如」は民主党の欠点そのものでもある。鳩山君に対する批判で、自分が繰り返し指摘してきたことだ。

人間的に未熟な者が寄り集まって未熟な政党を作り、表面しか考えずにまとめたマニフェストを掲げた。これが民主党の実態だ。

そう考えると、民主党の結党自体が菅君にとって最大の不幸だったのかもしれない。野党のまま一生を過ごせば、「清新な政治家」との評価を得たままその政治人生を終えたかもしれないのだから。