http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111004-00000003-jct-soci

小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」にはこれまで大きな影響を受けてきた。

彼の凄いところは、自分の思想を常にチェックし、「変化」、即ち自身の立場変更を恐れないことだ。

実際に「ゴーマニズム宣言」と「新ゴーマニズム宣言」とでは、左翼から右翼へ、まったく異なる思想への飛躍が見られる。しかし、それは世間一般の区分であって、小林氏の中では一環したものがあるのだろう。

このニュースでも、彼の「変化」が感じられる。
ネトウヨについては自分も「なんでもかんでも批判する」点が子供っぽいと感じることが多かったが、年収200万以下、と決め付けるところが小林氏らしい。

彼の論法は、白黒が付け難い問題に対して彼なりの答えを出し、白、あるいは黒と明確に訴えるところにある。

そこがわかりやすく、痛快である反面、敵を作りやすい。

今回は「年収200万以下」と決め付けられたネトウヨを敵に回したようだが、小林氏にとってはたいした敵ではないのだろう。

これまでで一番読み応えがあったのが田原総一朗との「戦争論争戦」だ。まさに丁々発止のやり取りが続き、お互いが相手をねじふせようとするが、どちらも容易には屈しない。

田原氏に比肩できる相手はネトウヨの中にはいないだろうなあ。