-
from: りんごさん
2010年09月24日 21時39分51秒
icon
戦争の夢だけみて死んで行ってくれ
貿易の勉強を初めてしたころ
近代の戦争のことにも触れた講師
戦争を簡単にいえば『国家間のモノの取り合い』だといった
欲しいモノがあるのに貰えないから戦争があった
戦争は国家間のケンカだ 単純にいえば....
石油、天然ガスを手に入れたい我が国
石油も天然ガスもとれない資源がない我が国
戦争に勝てば石油、天然ガス、石炭が手に入る
それが目的で戦争に参加
ドイツはポーランドのモノが欲しい
勝てば欲しいモノが手に入る
と...
戦争の究極の動機はモノの奪い合いから起った
第二次世界大戦の後 戦争がおこらない理由に
GATTが一役かっているとか
GATTとは簡単に説明すれば
『平等にものを売ってやろう もし売りたくないものであれば
沢山の関税をかければいい』
というスタンスのものだという
モノが欲しいのに売らないと拒めば国家間の場合戦争にまで発展するから
売らないと言わず 値段をあげる
関税というものはそういうモノらしい
またどうしても 欲しくないのに
先方の国がどうしてもうちの国のものを買ってもらいたいと
半ばごり押し気味でモノを売ろうとするとき
自国の生産者を守る為に多額の関をかける ことができる
たとえば 日本の場合『米』
カリフォルニアでは 沢山の安く、うまい米が採れるのだが
アメリカのいうとおりに 米を輸入してしまえば
米を作る日本の農家がダメージを受ける
日本はコメだけはどうしても海外から輸入したくないらしい
『米だけはいらん!』とは政府
だから カリフォルニアで出来る コシヒカリ並みの品種の米には
700%の関税がかけられ
米を作る農家をまもる
日本国内で販売するときは 店頭で日本のコメと 同じか
それ以上高い金額で販売しざるを得ないようになるとか。
カリフォルニアオレンジもそうだ
蜜柑や柑橘類を売る農家を守る為にオレンジにも高い関税がかけられる
掛けられるのに市場で意外に安いオレンジはいったいいくらなんだ?
と思わずにはいられない もっともオレンジには輸出支援金が出て
相殺関税になっていたとか
オレンジもコメもアメリカでは大量にとれるものらしい...
話がちょっと変わって
我が家の押し入れには ある新聞の切り抜きがある
それがトップ画面の写真
新聞社から 記事にしましたと
インタビューの後送られて来たそうだ
新聞の記事だが 中日新聞社から私の父宛におくられてきたものである
ある 実はこれ
後に映画にもなった
鹿児島の鹿屋の特攻隊の基地から 球界のエース
『石丸進一』が飛び立ったと言う第二次世界大戦の特攻隊の話
新聞は石丸進一氏の記事
中日新聞1995年1月1日の12版
石丸といえば 昭和16年 職業野球名古屋軍(中日ドラゴンの前身)に入団
17、18年の2年間に37勝を挙げ 巨人のスタルヒン、藤本英雄、大洋の野口二郎らと並ぶ球界のエースだった人だとか
記事は鹿屋の特攻隊から石丸が特攻に散ったというもので
あるがその記事のなかには 石丸氏が最後にキャッチボールを子供とやった
事も書かれている
鹿屋の特攻隊の紛れていた孤児というのが実は私の父なのである
記事によれば
私の父はこの隊に寝泊まりした孤児なのだ
(この手の話は父の口からは一切きくことがなかった)
父の家族は当時栄養失と病気でなくなり
唯一の身内のおじさんが流れ弾にあたり亡くなった
そして実は
父の耳のすぐ上にも 流れ弾がかすった跡があった
おじさんが亡くなって 全く天涯孤独のなったので
行き場がなく この鹿屋の特攻隊の基地でお世話になった
ここには食べ物も 飲み物もあったし 寝る為の寝具もあったから
基地に寝泊まりすれば 生きて行く事が出来ると
子供ごころに感じたのだろう.....
兵隊は父がいることで どんなにか心が和んだ事だろう
記事によれば石丸氏と最後のキャッチボールをしたのは戦争孤児だと書かれているも
遊んでもらったのは私の父の方だった....
中日新聞の記者はこの特集の記事を書く為になんども
埼玉の父の家におとづれた そうだ
父は私たちには ここでのことを
何一つ語らなかったのでわからなかったし、
母からこの事を聞いたときはすごくびっくりしたものだ
後にこの石丸進一さんの話は映画にもなった。
私の父は この映画の試写会を見て3年後に心不全で亡くなったので
父の口からは 鹿屋の特攻隊の話は聞けずじまいだった
ま...記事を読むだけで 気持ちはいっぱい一杯になるし....
数行も読めば 涙もでちゃうし
戦争の話なんて聞かなくてよかったのだけれども...
しかし...
自殺機に自分の肉爆弾を乗せて数秒後には死んじゃうんだから
なんともいえない
戦争っていったいなんだよ?って思う
当事者や残された家族のことを考えたら....
だから 戦争を男のロマンだの美談だのと
いう人を聞くとぞっとする
戦争っていうのは 国家間の醜い争いだし
一番 ひどい目に遭うのは 国のエリートといわれる上層部ではなく
庶民の私たちなんだということを 決して忘れてはならないと思う
日記の最初の方との接点がなさそうな文章になっちゃったけれども
ようは...
戦争をしないように いろいろな知恵を結集してくれることは有難いって思うよ
GATTもそういうことに一役買ってくれる制度なんだって思ったよ
社会の時間 丸暗記してことがある程度で
貿易の勉強をするまで ピンってこなかったけれども
大事なことだったんだなって思った
今日は.....
友達で
軍事力がどーのこーのって熱く語る人がいて
自衛隊カッコいいっていう人もいて
戦争ウエルカムっていう人がいたんで
ちょっとヒートした日記になっちゃったんだけど
戦争をしたいやつは どうか
『戦争の夢だけみて死んでいってくれ』って思う
わたしはまっぴらごめんだから
軍事力がどーのこーのって熱く語るのはもういいから....
自衛隊カッコいいっていうのも もういいから...
いえないから日記にしてみました。(苦笑)
コメント: 全0件