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from: りんごさん
2011年03月21日 06時51分30秒
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志願
昨日お隣の親戚のおばちゃんに呼び止められました。
職場で今回の被災地入りを志願する人を募集するとのことで
息子さんから電話があったと。
息子さんは是非被災地入りをしたいとのこと
でもおばさんは大反対
一人息子を被災地にいかせて万が一のことがあったら
私は生きていかれない
と。
息子さんは言う
もし僕に万が一のことがあれば
国から多額のお金が遺族に入るんだよ
万が一のことがあっても
普通にくらしていけるだけのお金は国が保障することになっているから
と。おばさんがいう
遺族に補償だなんて、どうせ法定相続人でお嫁さんだけなんでしょ
私は関係ないじゃない?
と。むすこさんがいう
志願書に遺族にいくお金の割合を書いて提出するから
万が一の事があった場合は
お母さんにも遺族としてのお金を渡せるんだ
僕は被災地に行きたい
と。
職場のムードが被災地入りすることを匂わせる雰囲気なんだそうだ
行けば英雄扱い行かなければならないんたそうだ
というか大いに行きたいと思わせる空気なんだそうだ。
結局おばさんは
『私が死んでから好きなようにしたらいいけど
私が生きているうちは行かないで欲しい
また 今度行くような機会があったら いけばいいけど
今回はあきらめてほしい
といったのだとか。
ここまで話しておばさんは私に意見を求めて来た
私は
第二次世界停戦のとき 鹿児島の鹿屋の特攻隊では
今と似たように
お国のため 天皇の為にといいながら 特攻隊になることを志願した
人がたくさんいたけれども
最後の最後で 敵軍にあたり爆破するとき何を叫んだか知ってる?
みんな
『お母さん』って叫んだんだ
死の直前で皆 お母さんを思い 自爆することを後悔したんだ
だから一時の雰囲気で選択を間違ったら駄目
今回は他所の方にいってもらったほうが いいと思うの
おばちゃんが生きているうちに
息子さんが万が一のリスクを追う事なんてないじゃない?
というと 安堵した顔をした。今回行くのは諦めてほしいといったものの
そういうことをいって 本当によかったのか
自問自答していて すごく迷っている感じだった。
英雄でなくてもいい
自分で行く事を志願して
家族や親戚の顔を曇らせる行為だけは 今回はしないでほしい
英雄になりたかったら
またのチャンスを狙うことだってできる
第一...特別な能力もないのに
被災地にいって 何ができるというのか?
入所以来 一般事務を二十数年してきたわけで
特殊能力があるわけじゃない
被災地というのは その筋のベテランがいってこその解決であって
私たちにできることは おおよそ わずかばかりの寄付をするくらい
なのだ。
ちょうど家を出る時におとなりのおばちゃんに声をかけられたので
話し込んでいたら
『旦那さんに 時間だろ早くいかないと遅刻だぞ』
とおこられたので話はここまでだったのだが
私の息子が同じ立場だったら やはり同じ事をいっただろうし
親戚以外のよその人がいくのなら
私も英雄扱いで その方を褒めると思う
他人さんと身内っていうのは違うものだ。
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