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from: りんごさん
2011年12月26日 20時33分48秒
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アンティークの時計
僕にとって君はさ
ものに例えるとアンティークの時計だよ
アンティークのねじ撒き時計なんだ。
たまにねじを巻かないと止まっちゃうんだ。
だからさ
たまにこうして手入れをしないと駄目なんだ
何年ぶりかに再会したとき彼はそういった
そんな古ぼけた時計なんか捨てちゃえば?
アンティークの時計って言われてあんまりうれしくないし...
そんな言葉を返した
BMWの屋根がウィーンと鳴りビルの谷間に
横浜の夜景といくつかの星が見えた
何年ぶりかの再会は久しぶりではなく
どんなに会わない月日があっても
この間さよならした時の続きだった。
『ねぇ...なんかつけてる?すごく良い匂いがするんだけど』
『えっ?あぁこれね ブルガリのブルーだけど
気に入ってくれたの?』
『うん。良い香りだなって思ったから。』
昔は凝ったこともあったけど今は面倒だからあんまりつけないんだけど
今日はなんだか
つけてみたくなったんだよ
と彼は言った。
そして
女性がつけるなら、やっぱり質の点からいうと、
本物の香料を使っているゲランかシャネルだろうね。
好きなのはシャンゼリゼという香水。へんに薄めたものより、ほんとの香水がいいよ。
へんに薄めた香水なら何度も前につかったけど
ほんとの香水はまだない。
果たしてホントの香水が私を気に入ってくれるだろうかと
不安になる
そんなものは似合わないと思う自分と
使ってみたいと思う自分
アンティークの時計はさらに
アンティーク扱いで大事にしてもらえる
だろうか?
それともネジを巻かれずそのまま放置されるのだろうか?
汗臭いやぼったい古ぼけた匂いを出すか
ホントの香りを醸し出すことが出来るかは
ホントにいい女になりたいか
あきらめるかにかかっていそうだ.....
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