【午後三時のデジャヴ】





午後三時の公園で

僕は君とすれ違った

君はゴールデンレトリバーを連れていて

僕はトイプードルを連れていた



僕たちはどちらからともなく

笑顔を浮かべ

しばらく公園の噴水の前にいた



犬たちはお互いのにおいを嗅ぎあいながら

お互い相性がいいことを確かめあっていた

あるいはそれぞれの飼い主のために

あえてその場にじっと

とどまろうとしたのかも知れない



僕たちは犬をせかすこともせず

かといって言葉を交わすこともなく

心地よい微笑みを

それぞれに浮かべていた

そしてタイミングを見計らって

直接視線を合わさないようにして

お互いの瞳の奥を覗き込んだ



ふとその瞬間

いつかどこかで

これと同じ場面に

出くわしたことを

僕は思い出した



目を閉じた瞬間

その場面がフラッシュバックして

僕は一瞬現実から遠ざかった



彼女は僕の初恋の人だった

２０年も昔のこの公園で

僕たちは初めて出逢った



そして今日のように

言葉を交わさず

微笑だけを交わして

その場を後にした



それきり僕たちは

逢うこともなかった



彼女の透き通った瞳は

あの時とは何ら変わらない

胸を締めつけられるような

熱い思いが今

再びこみあげてくるのを感じた



けれど僕たちは

やはり言葉を交わすこともなく

微笑だけを交わして

その場を後にした

いつか再び逢えるであろうという

淡い期待だけを胸に抱いて



(Illustration "Twilight Mellow" by kay)

* KAY'S BLOG【はや２ヶ月…】

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1202.html

【Now or Never】





ほんの少しの勇気があれば

できることが意外にも

たくさんあるってことなんだ



それを人は

冒険と呼ぶかも知れない

あるいは

チャレンジと呼んだっていい



何であれ今の君が

勇気を出して

一歩踏み出せば

いろんなものが変わる

変えられる



あるいは

君の人生だって

１８０度変わったとしても

おかしくはない



今やるか

ずっとやらないか

Now or Never



人生のすべてを賭けて

トライする価値はある

勇気を出して

さあ

その一歩を踏み出そうよ



(Illustration "Twilight Touch" by kay)

* KAY'S BLOG 【５月最後の日曜日】

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1201.html

【Lost World】





何かが欠けている

何かが足りない



何一つ不自由ない

暮らしを営んではいるものの

常に満たされないこの思い



高度文明社会に生きてはいても

結局はコンクリートで作られた箱の中に

自分の人生を押し込んでいる

それが我々の暮らしなのだ



土に触れる機会を失い

自然の恩恵を被ることなく

人工の熱や光とともに生活する

それはまさに

創造の源から切り離された生活



本来文明とは

万物の創造主である神に対する

挑戦であったのではないか

なければないで済むものを

人々はあえて受け入れたのだ



だが便利さや

快適さといったものと引き換えに

彼らはもっと大切なものを犠牲にした



今　物質的にも最高に恵まれた時代に

生きている我々に

何が欠けているのかよく考えてみよう



自然の中でありのままに

暮らしていくことが

実は創造主の精神に触れながら

生きていくことだということ



「ロストワールド」

既にこの世界は

失われた世界だと言われている

そんな世界で暮らしながら

いくら富や名声を得たところで

どんな価値があるというのか



愛や正義

平和といった言葉が

単なるファッションで終わるのなら

我々の未来はないに等しい



真実を悟るというのは

確かにたやすいことではない

なぜなら

真実というものは絶えず

見えないベールで包まれているから



たとえそんな世界であっても

すべてをありのままに

見つめられる自分でありたい

少なくとも自分の目に映るものが

真実であると

信じることができるのならば




(Illustration "Sunset Runner 3" by kay)

* KAY'S BLOG「やさしさとは…」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1200.html

【五月の晴れた空の下】





五月の晴れた空の下

人々は笑顔を浮かべて

歩き始める



時折強くなる日ざしに

夏が近いということを

感じながら

頬ににじむ汗を

そっと手でぬぐう



街路樹の新緑と

青空のコントラストが

やけに目にまぶしい



街の若者も

明るい色の服に身を包み

ある者は自転車に乗り

風を切って

颯爽と走っていく



そしてまたある者は

恋人と肩を並べて歩き

二人だけの語らいに

時の経つのも忘れてしまう



鳥はさえずり

花は風に揺らぐ

五月にはやはり

青空が似合っている



空がいつから

こんなに青かったのか

僕は知らない

雲の白さを際立たせるように

空は精一杯に

青くあろうと努めている




太陽は輝く

生きとし生けるもののすべてに

あまねくエネルギーを捧げるために



五月の晴れた空の下

人々は再び歩き始める

時の過ぎ行くままに

彼らはただ歩み続ける

後ろを振り返ることもせずに




(Illustration "Seaside Runner" by kay)

*　「五月の晴れた空」by 岡村孝子

→ http://www.youtube.com/watch?v=v-cbfBOWW0M


* KAY'S BLOG「新緑の曽爾高原ポタリング」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1199.html

【Beyond the Horizon】





模索しつづけた日々が

まるで嘘のように

解き放たれた今

完璧なる自由を得て

旅立ちの日を

待ちわびている



少年のように輝く瞳と

汚れなき心と魂で

大空を見つめながら

今この大地を踏みしめる



永遠という

今一瞬に凝縮された時間を

手のひらに収め

地平線の向こうにある

未来を追いかけよう



この世に与えられた

たった一つの命と

限られた時間を使って

力の限り生きること

それが今の自分の

使命なのだから



(Illustration "Desert Runner 9" by kay)

* KAY'S BLOG 「明日は曽爾高原へ」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1198.html


<font size="4">＊ありがとうございます。

当サークル、開設９５日目にして３万アクセス突破しました。

今後とも引き続きよろしくお願い致します。

【今日を生きよう】




あれこれ考えてみても

どうにもならないと

分かっていることは

考えないようにしよう



昨日のままの自分を

今日引きずって

生きるのはやめよう



今日を生きているのは

今の自分であって

昨日の自分ではない



明日を生きるのは

明日の自分であって

今日の自分ではない



過去を生きたのは

過去の自分であって

今日の自分でも

明日の自分でもない



反省や後悔だけで

人生を終わらせないために

今　理想と希望を持って

生きること



過去や未来を考える前に

今どうするか

今どうあるべきかを

考えよう



先は漠然としていて

見えないかも知れないけれど

今　未来のヒントとなるものが

どこかに隠れている



模索しながらも

そのヒントを携え

明日に向かって

今日を生きよう




(Illustration "Desert Runner 8" by kay)

* Let's Live for Today by Grass Roots

→ http://www.youtube.com/watch?v=hnFZsrs32Co

* KAY'S BLOG「ペットボトル症候群」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1197.html

【アスリートとして】





アスリートは

あらゆる舞台で

闘っている



それは

人生という

生きる舞台においても同じ



手を抜かない

妥協しない

適当・いい加減にしない



自分が納得のいくような

生き様を実践しなければ

満足しない



常に頂点を見つめながら

今あるレヴェルよりも

高みを目指す



たとえ頂点に

立ったとしても

満足してはならない



目指すのは

もっと高く

もっと上へ

これ以上上がない

といえるところまで…



(Illustration "A Runner and a Caravan 2" by kay)

* KAY'S BLOG「お散歩ＪＯＧ＆ＲＩＤＥ」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1196.html

【WORLD PEACE】





私たち人類は

人を殺すために

生まれてきたのではない



自分を正当化したり

他人に対して

偏見を持つことで

人を憎んだり

殺したりすることがあってはいけない



戦争にどんな大義名分が

あるというのか

誰かのために死んだり

殺しあったりすることが

どれだけ愚かなことか

我々は歴史を通じて

学んできたはずではなかったか



私たち人間は

お互いを尊び　

愛し合い

幸福と平和を

分かち合う権利を有している



自由を主張するのであれば

誰も他人の自由を

脅かしてはならない

自分の望まぬようなことは

他人にしてはならぬのだ



平和を我等に　

愛を地球に

２１世紀こそ

争いの無い世界を誓ったはず



この世に

生きとし生けるもののために

今愛と平和を希求する



命を

ひとりにひとつしかない

尊い命

今という時代に

この世界でしか

生きることができない

私たちのこの一瞬を

愛おしく思えること



戦争はいらない

兵隊も兵器も要らない



今必要なのは

愛と平和だけ




(Illustration "Moonlit Night in the Desert" by kay)

* KAY'S BLOG「PEACE RUNについて」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1195.html

* My Website "KAY'S WORLD"　久々に更新しました。

→ http://www.h2.dion.ne.jp/~viento/

【ノマド（遊牧民）のように】





雨が降ろうが

風が吹こうが

旅人には

進まねばならぬ道がある



穏やかな晴天ばかり続く

そんな旅はあり得ない



時には

激しい嵐の日もあるし

想像を絶するような

熱波や寒波に

見舞われることもある



大自然を相手に

闘うというわけではない

大自然の中で

どれだけ寛容な気持ちで

いられるかどうか



どんな困苦がやってこようとも

辛抱強く耐え忍ぶ

そんな人になれるかどうか



自由と孤独を堪能しながら

忍耐と寛容を持って

どこまでもひた進む日々



平々凡々な人生を望まず

あえて波乱万丈の道を選んだ

その果てにあるものを

心待ちにしている



地位や肩書き

余分なものは捨てて

今の自分はただの「旅人」

日々移動する中で

遊牧民のような

ゆったりまったりの人生を送る



追い求める夢があるならば

立ち止まらず振り返らず

一歩ずつ全力前進




(Illustration "Running with a Horse" by kay)

* KAY'S BLOG「Creativeな雨の日曜日」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1194.html

【Born To Be Wild】





一歩荒野に踏み出せば

そこは過酷な土地

あるいは非情な世界




荒野に踏み入るものが

誰であったとしても

塵や埃と同じようにしか

見られない




荒涼とした原風景の中で

何を見ても

何を感じても

何を考えていたとしても

それは自分自身の

心の中にある

風景そのままに

投影される




今　野性に返る時

本性をさらけだして

あるがままの自分で

ありのままに

生きればいい




何もかも捨てて

偽りのない自分で

荒野に足を踏み入れよう



(Illustration "A Runner and a Caravan" by kay)

* Born To Be Wild and Easy Rider (Slipshotfilms) by Steppenwolf

→ http://www.youtube.com/watch?v=mJS8j9YYB9w

* KAY'S BLOG「ワイルドに行こう」

→ http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1193.html