２９日に仕事で本宮に行ってきました。
本宮大社を訪れるのは８月中旬に行ったきりで
その後、台風１２号豪雨で、国道の通行止め等で
行くことが出来ませんでした。
この日、本宮大社の通りは、きれいに掃除されていました。
これからが秋の行楽シーズンなのに、車の交通量も
少なく、まだまだ、観光客で賑わうには時間がかかりそうな
気がしました。大社の入り口付近は、例年なら、多くの
参拝客があるのに、この日は、鳥居の前の広場にも
マイカーが駐車できる程でした。
大社本殿に上がっても、パラパラと人が居るくらいで、
参道のお土産売り場も、寂しい感じでした。

　写真上、滝尻王子の川原に土砂が体積しています。
本来は、大きな石がごろごろしていた場所なのですがねぇ、
　タキジリの名の由来は、大きな石に当たる水の音が
滝を打つような音であったらしいです。
しかし、社殿や、鳥居が流されずに良かったと思います。
水の流れも変わりました。
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　写真下、熊野古道館前の土砂も、すごい量で堆積しています。
水量が左の橋（石船川）の手すりまで来たというのですから、
すごい量ですね、石船川も大きな石が沢山ありましたが、
どこへ流されたのでしょうか、

　神坂次郎の「熊野御幸」を読んで、藤原定家を、
現在風に言うと「オト○ケ定ちゃん」といった感じの人間で、
読んでいて実に面白い、40歳過ぎてもさほど偉くもならずに、
遥か若い上司に従え、それでも黙々と、任務をこなしてる。
800年前、後鳥羽上皇の熊野御幸の際、お供（道案内、
宿舎の設定、歌会のお相手）に就かれる、
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　お偉方は御所にてぬくぬくと、眠りにつくが、
定家はかすかに雨露しのぐ場所にて、隙間風吹く土間で寒さに震え、
ガタガタと風に揺れる戸板の音に恐れおののき、
寒さの余りに風邪を引いても、一人でグチグチ言うだけで、
休むことなく、夜遅くの歌会に誘われても文句一つ言わずに、
きっちりと仕事をこなし、歌も詠んでいる。
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　いやはや立派立派、平成に生きてる人間よ、
800年前にも黙々と仕事をしていた「藤原定家」を称えてあげたいよね、
因みに、上皇等の一団は総勢800人を越すと言われる。御所の
畳と布団に寝られるのは1割足らずか、定家と言えども、
ボロ屋根付きの土間にしか寝られなかった。
この本は必続の価値あり！アマゾンで1円＋送料250円で買ったのだけど
定家に気の毒やったわ、

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、、、定家というのは傍目からみれば愉快な男である
熊野御幸での旅の苦しみを、まるで一人で舐めているような
渋い面つきをしているのだが、ときおり、思わぬ失態を撒きひろげ
悲鳴をあげている。文中より〜
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　切目王子から田の部（田辺）までのくだりで、
三鍋王子で昼食をとるが、定家は疲れて眠り込んでしまう、
辺りを見渡せば、誰も居なかったと、慌てふためく（笑）

　１０月の秋のシーズンに入り、熊野古道も少しずつ
元気になりつつあるようです。３１１号線、清姫からは
迂回しなければ、滝尻には行けないのですが、２日には、
京阪神方面から別ルートの迂回をしながら、
8台の観光バスが入り賑わいました。
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　一行は、滝尻からの急坂を登りきり、語り部の案内を聞きながら
高原神社までの古道を歩きました。高原の茶店展望広場からは、
遥か遠く、果無の尾根が見え、
彼岸花、コスモス、オミナエシ、等が咲いていて
稲刈りの終わった段々畑が秋の色に染まっていました。
　現在のところ、観光客が安心して歩ける古道は、滝尻〜高原コース
だけのようです。私も語り部の端くれとして、20名のお客様のガイドを受け持ち、
喜んでいただき、多いに楽しませていただきました。

◎写真は高原の展望広場で、たのしかったわ〜の声が聞こえそう、
◎滝尻では、テレビの取材も来ていました。お天気兄さんの
アマカツレポーターがいました。