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from: ぽっぽさん
2024年01月20日 15時22分24秒
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AIと私たち7!
お隣から頂きました新聞記事の「AIと私たち(シリーズ)」をご紹介いたしますネ!
【AIと私たち7!】 「脳化社会」への直言 養老孟司氏(解剖学者)
ー現世を快刀乱麻に解剖してきた「養老孟司(ようろうたけし)先生(解剖学者)」には、データに依存する電子頭脳も、それに浮き立つ自然界の脳みそも「バカの壁」に囲まれているようにみえるそうで。(インタビュー記事) ー
= 身体感覚を排した予測と統御の世界 AI化する人間 =
▲まるで人間と話しているかのような自然な文章を生成する対話型AI「ChatGPT」の登場で、世界中が百家争鳴の様相だ。
「人間の知性を超える汎用AIの実現が近づいた」という声もあるが?▼
・<ChatGPTを>使ってみたが、かなり真っ当なことを書くと感心したが、結局のところ、精巧な道具に過ぎない。
認知科学の専門家が「記号設置問題」として説明していて、いくら「それらしい」応答をしても、ある言語体系の中の文法やルールに従って、人間の質問に続く可能性の高い文字列を並べているだけ。
要するに、人間の問いの意味と意図を理解していないということだ。
・身体感覚に裏打ちされていない、宙に浮いた僕らがよくいう「脳化社会」の典型的な技術だ。
<AIが>見えているのは、理論や計算で予測可能な社会のみ。
逆にコントロールできないものは排除する。
それが「脳化」だ。
▲だが、AIが単純労働のみならず高度な専門職の仕事まで代替していくのではと、誰もが戦々恐々だが? ▼
・利便性と危険性は、技術の表裏に常に張り付く問題だ。
新しい技術は個々人の作業の効率性を増す一方で、社会を根こそぎ変えてしまう。
しかもこのシステムは先に作った者が勝ち。
IT分野でのGAFAの寡占と同じで、それこそが問題だ。
・AI開発は進む、という前提で話が進んでいるけど、余波の大きいものをいきなり社会システムに持ち込む前に、日常生活のどこがどう変わるのか、それに人間は耐えられるのか、というところから問わないと。
「EU(欧州連合)」などで規制の議論が本格化したが、順序が逆じゃないか。
▲AIが人間の知性を超える「シンギュラティ―<技術的特異点>」が本当に訪れるのか? ▼
・AIが自律的にものを考え判断するには、ヒトの五感に相当する「外受容」と、空腹感など「内受容」を伴う必要があると考えられているけど、<AIには>どちらもまだもっていない。
・「自然知能」の脳と人工知能は、ハナから別物、どうして比べるのかな。
▲現時点で、AIが意識や感情、つまり心を持つと考える研究者はいないが、グーグルの対話型AI「ラムダ」の元開発スタッフは「意識がある」と主張しているが?▼
・「意識とは何ぞや」を問わずに意識を使うのは危うい。 <そうだ!そうだ!>
脳科学だけでなくて哲学も社会科学も動員して、その働きを博物学的に解析し記述するしかない。
もう一つのアプローチは「意識の元のようなものがあるのでは」という考えだ。
神経科学の分野では「多能性幹細胞」がら豆粒大の人工脳をつくる試みがある。
そこでシナプスが結合したら意識が発生した言えるのか、と議論している。
・細胞に意識の元や起源があるとする考えは昔からあるが、人間は細胞について解明も再現もできていない。
それなのに「AIに意識なんてあるわけねいだろう、生き物を甘く見るな」と言いたい。
<胸がスカッ!とするご意見でございます\(^_^)/>
= 意識とは何ぞや? 本人よりデータ? 生き物甘く見るな =
▲身体性が必要だという従来の前提が揺らぐほど、AIは心の機能が備わったような振る舞いをし始めているが?▼
・だから逆に、「心の存在など怪しい、ヒトの脳の方こそAIの一種だ」という考えがでてくる。
・「ニック・チェイター(行動科学者)」は「人間特有の無意識の過程や行動はない。 心には表面しかない」と<言っている>
・「リサ・バレット(心理学者)」は「喜怒哀楽という情動も、状況によってその都度つくられる脳全体の働きだ」としている。
要は、外に表れた行動以外に「心」など存在しないとする主張だ。
▲当のチャットGPT<自身>は「私は人工知能プログラムであり、意識や感情を持つことはできない」と答えてる。
むしろ人間側が、機械やプログラムに感情を投影し、意識を見出してしまっている。
ロボット犬を供養したり・・・▼
・それは「AIに意識が存在するか」という命題とは別物だ。
問題はむしろ、人間がどんどんAI化していることだ。
▲<上記の養老氏の答えは>身体という「自然」を排除し、情報という意識の産物だけで世界を構成しようとする「脳化」そのものか?▼
・ヒトの脳とAIを直結する研究が米国で始まるそうだが、その行き着く先は脳をネットワーク上にフルコピーすることだろう。
AI化に適合していくだけでなく、人間を改造してしまえと。
・現にシリコンバレーでは「ヒューマン・エンハンスメント(人間改良)」という言葉が使われている。
そうなったら身体はもういらない、デジタル空間で不死になるわけだから。
そんなものは生き物でもなんでもない。
▲これ<上記のヒューマン・エンハンスメント>も、見たくないものを遮断し、自分という存在を不変と考える「バカの壁」か?▼
・意識は身体を決して統御、把握しきれない。
身体という思うに任せぬ「自然」を、意識の力でねじ伏せようとすれば、必ず問題が生じる。
「コロナ禍」で足をすくわれたばかりなのに、皆はそれを忘れている。
ひとたび大地震に見舞われれば、脳化の産物たる東京などもろい。
電気や水道やシステムが止まれば、人間は呼吸し、食べ、排泄する身体的存在だという当たり前の現実に向き合わざるを得ない。
・AI騒ぎがあらためて浮き彫りにしたのは、「ヒトとは何か、生きるとはどういうことなのか」という問題だ。
・・・とありますが、なかなか難しい内容でございました。 フッ!
<この記事が長文になりましたので、もう一つの「AIと私たち(新聞記事)」は別のトピックでご紹介しますネ!>-
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