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from: yumiさん
2011年11月23日 12時32分31秒
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お誕生日リクエスト
明さんに贈ります。《名(?)場面童話パロディ》演目1.金の斧、銀の斧男:昌獅女神:智里(秘密ゲスト有り)2.桃太郎桃太郎:勇真犬:美波猿:涼太雉:智里
明さんに贈ります。《名(?)場面童話パロディ》
演目
1.金の斧、銀の斧
男:昌獅
女神:智里
(秘密ゲスト有り)
2.桃太郎
桃太郎:勇真
犬:美波
猿:涼太
雉:智里
鬼:昌獅
3.マッチ売りの少女(?)
少女:涼太
4.赤ずきんちゃん
赤ずきん:美波
猟師:涼太
狼:昌獅
おばあさん:友梨
5.眠り姫
姫:智里
王子:勇真
悪い魔女:友梨
良い魔女:美波
6.シンデレラ
シンデレラ:友梨
王子:昌獅
継母:智里
姉(?):美波
姉(?):涼太
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from: yumiさん
2011年12月16日 09時53分58秒
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「お誕生日リクエスト」
3《マッチ売りの少女(?)》
「マッチはいかがですか?」
涼太(りょうた)は雪降る中必死でマッチを売るが、中々買い手が現れなかった。
「マッチ、マッチは……って今のご時勢でマッチなんか買う奴いないよな。」
思わず本音を漏らす彼は己の持つ籠に入っている山ほどのマッチを一瞥する。
「はぁ、今は百均で、ライターだって売ってるし、それにお徳用の箱を買えば絶対そっちの方がいいよな……。」
妙に現実的な事を言う涼太の格好はつぎはぎのスカートと裸足だった。
「はぁ、マジで冷える。」
涼太は手持ちのマッチに手を出す。
「マジで、何で一個五千円なんだ?嫌がらせじゃ……。」
涼太は一箱取り出してみると予想よりも軽くて、目を見張った。
「何だ…えらく軽いじゃねぇか。」
不思議そうに涼太は箱を見るとなんと中にはマッチが一本しか入っていなかった。
「さ、詐欺…だ。」
一本のマッチが五千円もするなんて、絶対に訴えられると思った涼太は箱をまじまじと見た。
「あっ…。」
箱のパッケージに「智」と書かれていた。
「……。」
涼太はこれを捨てたく思ったが、話が進まないと思った。しかし、このマッチを使う勇気が彼にはなかった。
「ど、どうすれば……。」
マッチ売りの少女の話を思い出し、涼太は溜息を吐く。
「このまま凍え死ねばいいのか……つーか、冗談抜きで凍え死にそうなくらい寒いんだがな……。」
涼太はぼんやりと空を見上げた。
「寒いな……。」
こんな日は暖かい部屋でのんびりしたい涼太だが、今回はそんな贅沢が出来ないので余慶に落ち込んだ。
「それにしても……暇だな。」
だんだん人が少なくなっていき、涼太は近くの家の壁に凭れ掛かり座り込む。
「何で女装なんだろうな……。」
今更だが、何でこんなクソ寒い日に、スカートを穿くという辱めを受けなければならないのか涼太は顔を顰めた。
「……。」
涼太は暇をもてあまして、マッチの箱をいじり始めた。
「…んあ?」
パッケージかかれている文字を読み始めた涼太の表情が徐々に凍りつく。
「…『人を呪うその一、人型の蝋燭を用意し、憎い人の名前かイニシャルを彫り、そして、このマッチを使えば、あら不思議、その人の命はその蝋燭が消える頃には……。』。」
涼太の顔が強張ったままたくさん入っている籠を見た。
「ま、マジかよ…。」
何とも恐ろしいものを売ろうとしていた自分に涼太は愕然とした。
「知らないじゃ、すまねぇぞ…。」
犯罪者にでもさせる気か、と涼太は呟き、このマッチの処理に頭を悩ませ、そして、夜が明ける頃には完全に体を冷やした涼太は風邪を引き、そこから命を落としたのだった。
End……?
「何か、話違わないか?」
「まぁまぁ、どうせチョイスしたお話が微妙だったし、仕方ないじゃない、それに、多分涼太くん一人じゃ、見事にマッチ売りの少女で終わっていただろうし、あれくらいはいいんじゃない?」
友梨の言葉に昌獅は納得したのか、次の準備を始める。
「あと三つもあるのかよ。」
「半分よ、半分。」
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明、