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from: yumiさん
2011年11月23日 12時32分31秒
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お誕生日リクエスト
明さんに贈ります。《名(?)場面童話パロディ》演目1.金の斧、銀の斧男:昌獅女神:智里(秘密ゲスト有り)2.桃太郎桃太郎:勇真犬:美波猿:涼太雉:智里
明さんに贈ります。《名(?)場面童話パロディ》
演目
1.金の斧、銀の斧
男:昌獅
女神:智里
(秘密ゲスト有り)
2.桃太郎
桃太郎:勇真
犬:美波
猿:涼太
雉:智里
鬼:昌獅
3.マッチ売りの少女(?)
少女:涼太
4.赤ずきんちゃん
赤ずきん:美波
猟師:涼太
狼:昌獅
おばあさん:友梨
5.眠り姫
姫:智里
王子:勇真
悪い魔女:友梨
良い魔女:美波
6.シンデレラ
シンデレラ:友梨
王子:昌獅
継母:智里
姉(?):美波
姉(?):涼太
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from: yumiさん
2011年12月23日 12時24分41秒
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「お誕生日リクエスト」
6《シンデレラ》
何でこんな事になってしまったのだろう、友梨(ゆうり)はそんな事を思って二人のバトルを遠い目で見ていた。
「友梨先輩大丈夫?」
「う、うん…何とか。」
友梨はそう涼太(りょうた)に答え、この物語の最初を思い出だす。
「お姉ちゃん、隅がまだ汚れているわよ。」
「……。」
「本当にお姉ちゃんは大雑把ね。」
「……。」
「さっさとしないと日が暮れるわよ。」
友梨(ゆうり)は胃を押さえながら、智里(ちさと)の厭味を聞き流していた。
そして、それを少し遠くで見ている二人がいた。
「智里お…母様、楽しそう。」
「何かお似合いの役だな。」
一人は普段の呼び方がそのまま出そうになり、何とか役通り言った。
もう一人は仏頂面で呟く、その仏頂面になっている理由が今回二度目の女装をさせられているからか、それとも美波(みなみ)が姉役だからか、はたまた母親役が智里だからなのか、本人にしか分からない。
「はぁ、助けに行くか。」
「大丈夫?」
「大丈夫だ。」
そう言うと涼太は懐から一枚の手紙を取り出した。
「手紙が入ってたぜ。」
「あら。」
「あっ、ごめん、涼太くん。」
「いいえ、勝手にやった事ですから。」
涼太はもし、これで友梨をいびったら殴ると言うように鋭い目で智里を睨む。
「もうなのね、意外に早かったわね。」
智里は涼太から手紙を受け取る。そう、それがすべての始まりだと友梨は思った。
順調に物語が進み、友梨は綺麗なドレスを着てお城に向かった。
そして、昌獅(まさし)が友梨の手を取り、踊る。
友梨はステップを間違えないか、冷や冷やしたが、思ったよりも昌獅の腕が良かったので、彼女は昌獅の足を踏む事無く無事に踊りきった。
そして、とうとう十二時の鐘が鳴る時、昌獅はしっかりと友梨の手を握っていた。
「は、離しなさいよっ!」
「ヤダ、どうせ面倒なんだ、ここにいとけよ。」
友梨はここまで一応順調に物語が進んでいるので、何とか止めたくなかったので、仕方なくドレスの裾を持ち上げ、勢いよく昌獅を蹴飛ばした。
「おい、友梨っ!」
「馬鹿っ!」
片一方のガラスの靴を脱ぎ、昌獅に向かって分投げた友梨は即座に消えた。
「あの馬鹿…。」
危うく割ってしまうところだった昌獅は傷一つない靴を見てホッと息を吐いた。
「じらすなよ。」
昌獅はそう呟き、すぐに友梨を探す準備を整え、翌日友梨のすんでいる屋敷に出向いた。
そこまでは本当に順調だったが、今の状況は何なんだろうとようやく回想をやめた友梨はもう一度戦っている二人。
昌獅と智里を見た。
因みに二人は別に武器を持って戦っている訳じゃない、口喧嘩だ。
「ごめんね、友梨ちゃん。」
昌獅のお世話が係りなのか良く分からない役についている勇真(ゆうま)が謝り、友梨は首を横に振った。
「いいえ、勇真さんが悪いんじゃないですから…。」
友梨はこの状況を何とかできないものかと考えるが、どうする事もできないと諦め、台所に行きお茶の準備をして勇真たちにお茶を振舞った。
そして、ようやく決着のついたようで、友梨は無事昌獅に嫁ぐことになったのだった。
めでたし、めでたし
End
〜おまけ〜
「終わった〜。」
友梨は背伸びをしてやりきった感のためか笑みを浮かべていた。
「それにしても、最後はかなり駆け込んでいないか?」
「そうでもしないと暴走する人たちが多いからでしょ?」
「…誰だよ、そのはた迷惑の奴は。」
「……。」
友梨はジロリと昌獅を見るが彼は気づいていないようだ。
「まぁ、いいわ、それじゃ。」
「今回こちらをリクエストしてくださりありがとうな。」
「明さん、大変遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございました。今後とも「弥生の河に言の葉が流れる」をよろしくお願いします。」
「そんじゃ、この辺でー―。」
「失礼いたします。」
本当に終わり
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明、