私達はこの問い掛けをただちに存在論的矛盾であると感じる。そして禅師が古今東西南北に亙って技術を介さない教師であり、ままどちらかというと芸術を介さない児童であるというのも確かであるだろう。ということはこの分野に於ける第一人者は千利休なのだ。人影は滅多と樹木に宿らないのだし誰も敢えて足を運ばないようですと茶の庵りをはじめられた事によって、である。
巨大建築に寄宿し大河を行き来し水屋斥けず夏炉冬扇までもゆっくり畳みごっそり床の間知らぬ間に音をあげよう。日本史に実在したこの業績は教育の真骨頂ですらある。


※或はこの文脈を発見した第一人者が久松真一であることを想起すべきなのかも知れない。所謂Postmodernとは同一平面、事象に準拠し得ない感じを本来指していてそこには投降という意味は全然なく、音頭を買って出られる事を薦める合言葉に他ならないからだ。

天然ボケの原因をあさって尋ねてくも膜下出血

地震規模の旅篭を巡り鳥和えずと台風域胃潰瘍

蒸留の場合所期を愛し魚の目は涙図書館長眼底

大火の落ち度を認めて烏有生けと共栄圏鼻粘膜

山巓の独り占めを準え嘗味噌垂れて文明開化抜歯

光沢の拠り所を掌に見出だす折畳と孤独感斑点病

風呂の茹で蛸鑑みて論語不知火かて身も蓋も血尿

胸中嵐起ち
手腕竜承り
牛吟職転び
大勝粕結び

庶幾敬遠物
大概体に障る
境界湯水を忘れ
土着無しで済まぬ
膠着舌が不自由です
執着底冷え覚える始末
保存意識が蘇って来ない
本質源底かあくせくしなくなる
天然魚料理に舌鼓を打ってる

バロックの音楽にはネクターの趣がある。
ロマン主義の音楽にはヨーグルトの趣がある。
後期のその音楽には醍醐の趣がある。

山本有三ー陰陽家ー良寛
永井荷風ー推古天皇ー手島堵庵
島崎藤村ー醍醐天皇ー杉田玄白
夏目漱石ー源空ー勝海舟
二葉亭四迷ー空也ー横井小楠
西田幾多郎ー世阿弥ー伊藤博文
平田篤胤ー古田織部ー鈴木大拙
石田梅岩ー井伊直弼ー上田閑照