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from: 倭寇の末裔さん
2010年09月18日 14時15分45秒
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タブ-とジンクス (15)
この「齟齬による不快感」を緩和させるために、人は「自分の考え方や行動を変更するのだ」と考えられている。これは正しいと思う。
が、先の雨男の話は、このような「齟齬による不快感」から、生まれたジンクスではなく、「雨男」とか「雨女」というジンクスは昔からあるもので、それを思い出すことによって、気が休まったということなのだ。だから、ジンクス誕生の理由にはならない。
「ジンクス破り」と言う言葉がある。ジンクスと考えられていたこととは違ったことが起こった場合である。これは、逆に言えば、ジンクス通りになったら、それはジンクスだから仕方がないと思いなさい、ということで、ジンクスが「齟齬による不快感」を1緩和する作用を持つこともあるということなのだ。
「認知的不協和」の理論で、よく使われている「ぶどうと狐1と言う話がある。
ある日一匹の狐が、ぶどう棚に実って垂れ下がっているぶどうを食べようと、飛びつこうとしたが何回やってもぶどうの実にとどかない。狐は「あのぶどうはまだ青いから食べられないんだ」と自分を納得させて、その場を去った。
これは、悔し紛れの捨て台詞であって、ジンクスとは何の関係もない話である。
タブ-やジンクスが生まれる背景は、実存主義的に言えば「人は不安
の淵に差しかけられた存在」だからであろう。
・これから先、どんなことが起こるが分からない
・先行きが不安である
・しかし、先は見えない
だから、何か手がかりになるようなものをつかみたい、という気持ちが心底にあるのである。
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