縦割り組織をまたがってやらねばならない業務、たとえば組織間にまたがる改善やシステム設定などの、ル－ティンワ－クとは違った、ヨコの連携を必要とする業務が発生する。
　この場合には、プロジェクトを編成してその推進を図る形をとることが多いが、それを円滑に運ぶために政治力が必要になることも少なくない。
　その改善やシステム設定によって、影響を受ける部門の同意やな納得を要することが発生するからである。
　それをPLAN-DO-CHECK-ACTION-FOLLOWする活動を関連部門のコンセンサスを得て推進するのである。
　こういうテ－マは、必ず関係部門の利害が絡むし、また、その実施に当たって人的負荷が増えるという問題もある場合があるので、その調整が容易でないこともあるのである。
　そこで、根回しや説得、上層部の活用などの政治力がその成否を左右したりすることにもなるのである。
　しかし、このような政治力は、それが必要になってから、やればよいというものではない。
　組織のなかの人間も人間には変わりはないから、相性とか、人間関係の良し悪し、も絡んでくるのである。そのテ－マ責任者が気にいらない人であれば、対応も冷淡になるであろう。その意味で、組織内の政治力は平素からの素地に左右されるものでもある。