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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2011年08月11日 07時55分35秒

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    政党の政策の本質 (9)

     エリツィンに代わったプ-チン大統領も、わざわざソルジェニ-ツィンの自宅を訪問して、その説の耳を傾けたが、その助言には従わなかった。
     多くの国民は、貧に喘ぎ、昔の共産主義の時代のほうがはるかに良かったと嘆いているのだ。2011年の今日でも、昔の共産党郷愁は変わらず、その支持率は50%を超えているのである。
     これに引き換え、中国の資本主義導入は、ゆっくりしたペ-スですすめられ、その移行準備も周到、着実になされていたと思う。
     文化大革命後の1979年から、経済特区の設定、農業の生産請負制の実施、人民公社の解体、家族単位の耕作導入を行った。
     日本との関係では、製品を輸入する場合は技術も一緒に導入するという、「技貿一体」の理念の下に、多数の技能研修生を日本の工場現場に長期に亘って派遣、実習させる一方で、日本の多数の経営コンサルタントを長期に亘って雇い、工場現場改善、生産技術、工場経営、企業経営などの面からの問題点の指摘、改善指導を行わせて、経営技術の学習に努めたのである。
     このような準備こそ、資本主義導入のフアンダメンタルスであると思うが、このようなことを、ロシアは何一つやってはいなかった。そこが大きな違いである。
     日本も戦後は、このような学習をアメリカについて学んだのである。

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