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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2011年08月15日 07時27分06秒

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    政党の政策の本質 (13)

     サッチャ-後継のメ-ジャ-政権は、不人気の「人頭税」の廃止、EU政策への柔軟化などサッチャ-政策の修正はしたが、市場原理を重視し、社会福祉の抑制は続けた。その結果「イギリス病」は克服され、イギリス経済は改善されたが、その一方で失業率が高まり、公共サ-ビスが低下することになった。
     メ-ジャ-首相は、1992年の地方選、1997年の下院選に敗れ、辞任した。
     下院選で大勝して首相の座に就いた労働党のブレア党首は、国有化政策を放棄し、EUへの接近など現実路線を表明した。
     ブレアは、福祉一辺倒から市場主義一辺倒へと左右に大きく振れる二元論的な政治姿勢への反省から、「第三の道」を提唱した。
     「第三の道」とは、伝統的な社会民主主義に沿った平等ではなく、教育の機会均等など「機会の平等」を重視し、多様な文化的差異を認め合うグロ-バリズムへの対応を目指す考え方であった。
     この考え方は、戦後の「ゆりかごから墓場まで」の極端な福祉と、その反動としてのサッチャ-の「市場原理手主義」という振幅の大きさを見てきた政治家としての当然の帰結であったであろう。

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