8他国に対するコメント
　・リ・カンユ－シンガポ－ル顧問相のコメント情報
　リ・カンユ－は、長年に亘ってシンガポ－ル首相を務めた政治家で、現在も政府のご意見番として顧問相という特設ポストについている人物である。彼の歯に衣を着せぬコメントは的を得ていると思う。
　「ミャンマ－の軍事政権のリ－ダ－は愚かだ」
　アウンサンス－チ－が率いる「国民民主同盟」が民主的総選挙で圧勝した結果を否定し、ス－チ－を二十数年に亘って軟禁し、国民民主同盟の幹部を牢獄にぶち込み、先進国から経済制裁を受けながらも、軍事独裁政権を維持し、国際競争に遅れを取っているミュンマ－の軍事政権リ－ダ－に対する的確なコメントであると思う。
　「台湾の陳水扁は『博徒』だ」
　台湾民進党の党首として総督を努めた陳水扁だが、台湾独立を指向する彼の政治スタンスを、一か八かに賭ける賭博であるとして、彼を「博徒」と決め付けた発言である。
　台湾は中国の一部だと主張しており、今や経済的にも軍事的にも大国となった中国に対抗して、台湾が独立するのは無理であるが、政治体制が違う中国と統一することは台湾住民には難しいことも分かる。ここは、当分の間、原状維持でゆくのが良いのであろう。