男の子は厳しく育てられるが、女の子は、概しておとなしく、いたずらや乱暴を働いたり、反抗したりするわけでもないから、親に叱られることも少なく、甘やかされて育てられる。
　父親と母親とでは、父親は女の子を叱ることも希だし、父親にとっては、美しく育ってゆく娘は、「最後の恋人」といわれるくらい眩しい存在なのだ。だから、大抵の娘は、男親の自分に対する甘い態度をみて、男性である夫も同じだと甘く見ている節も大いにあるのである。
　特に新婚時代には、男は妻にはス－パ－甘く、妻の我が侭を大目に見るから、それでよいのだと妻を増長させることになもなる。こうして後々、妻が手に負えなくなる土壌が造られるのである。