進化というものは厳しい環境のもと起きるもので、その結果、その環境に対抗しうる遺伝子を持つことが出来た個体が生き残ることになるのである。
　だから、医学や技術が発展し、食料にも不自由せず、生き易い、恵まれた現代では、そういう遺伝子をもたないものが淘汰されることもなく、生き残りに繋がるような突然変異も起りようがないからであるという。
　それは、天敵がいない土地にすむ鳥が、空を飛んで天敵から逃げる必要がなくなったために飛翔能力が退化してしまい、羽はあっても、かっては備えていた飛ぶ能力を失った事象と同じである。
　これは納得性のある解釈であると思う。