国民は郵政民営化の狙いや意味も弁えずにただ、小泉の演出やマスメディアの太鼓叩きに踊らされ、面白がって投票した投票したのである。普段は、政治には全く無関心であるノンポリまで、面白がらせて、投票所に足を運ばせる劇場選挙と相成ったのである。
　その結果は、高い投票率を齎し、小泉自民党が大勝する結果となったのだ。
　これは被操作民意の最たるものであったと言えよう。
　この小泉の劇場選挙の演出を後押しし、国民を踊らせるのに、一役も二役もかったのがマスメディアであった。
　日本経済凋落のきっかけとなった、不動産バブルも、橋本政権とマスメディア合作の民意操作であった。
　橋本が、その責任を記者団から問われた際、「君たちにもバブルを煽った責任はあると思うよ」と言われ、反論できなかったというのも事実である。