２小中学校教科書への領土問題記述
　尖閣、竹島、北方四島など、中韓ロとの摩擦がある日本固有の領土について、小中学校の教科書にこの領土が日本固有のものであるという記述をするというのである。
　日本の固有の領土であるのに、韓国やロシアに占有されているとか、尖閣諸島が中国に脅かされていることを幼い心に植えつけておこうということなのだ。
　これによって、国家意識みたななものを幼いときから植えつけておこうとする意図である。
　その結果は、幼い心に敵愾心みたいなものを芽生えさせるだけで、それは近隣国に憎しみを抱かせる結果を招くことになるのだ。それは不必要であり、有害な企てであると言わざるを得ない。
３天皇を元首とする
　敗戦後７０年近く、天皇は日本国民統合の象徴という地位におられた。
　象徴という意味は曖昧ではあるが、国民感情には沿うものであろうし、天皇ご自身も、しかつめらしく、元首とまつり上げられるより、象徴の地位におられる方が居心地が良いと思われていると思う。
　安倍が天皇を象徴から元首にまつり上げようとする意図は、これによって、国民の国家統合の求心力を強めようとするのであろうが、全く意味のない、天皇にとっても迷惑な余計事である。