発信メ－ルの内容が下らないものであれば、受信者は見なくなって来るのは当然である。が、内容的に一見に値するものであっても、それを見なければ情報は伝わらない。
　議員は多忙であるから、沢山のメ－ルに目を通す暇はないであろうから、これをどうするかは問題である。
　インタ－ネットは双方的な情報交換の優れたツ－ルではあるから、これで真の民主主義政治をレベルアップする可能性はあるが、これらの事情を考慮すると、インタ－ネットが民主主義に影響及ぼし得るツ－ルになるにはかなりの時間を要すると思う。北アフリカでのオレンジ革命旋風のように、デモ参加を呼びかけるような場合には効果的ではあるが。
・民主主義の成否を決める条件
　日本の場合、世論調査をしてみても、支持政党なしという回答が４０％を超えている。これは、必ずしも悪いとは言えないが、政治に無関心というのもかなりいるはずで、それは困る。
　日本は福祉国家であるから、年金、医療、介護に国が強く関わっているし、それをまかなう税制問題はもとより、エネルギ－問題、原発問題から集団的自衛権問題、平和問題に至るまで政治に無関心ではいられないのである。
　特に、少子化高齢化の時代だし、財政面では、国、地方を合わせた借金が１０００兆円を超え、その上、基礎的財政収支の均衡を達成し得る時期さえ見通せない状況なのだ。だから、自分と家族の生活設計上でも、政治の状況、動向を見守ってゆかねばならないはずである。