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実践の考察 (5)
カントによれば、純粋実践理性の根本原理は道徳律であり、これは理論理性のように、その根拠を証明することは出来ない。が、理論理性と実践理性が統合して認識を形成する場合は、純粋実践理性が優位すると説いている。
それは、理論理性は条件付のものでしかないから、純粋理性が必然的な理性の事実として否定できないからであると言う。
この考え方は、毛沢東の実践論にも繋がっている。
毛沢東は、哲学論文で、認識と実践との真理について、実践を通じて真理を発見し、実証し、発展させる弁証法的唯物論の認識論として「知行統一観」を展開している。
つまり、人間の認識の基本的源泉は、実践である。人間は、実践的活動の中で外界の事物に触れ、感覚、印象など直接的経験を得て、これらを総合して整理、改造して概念や理論を造り、それを使って判断、推理を行い、より高次の理論的認識に達するのである。
これが認識の真理性を保証する実践的活動であると述べている。
理性的、理論的に考えた結果としての理論だけではだめで、それを実践してみて、初めてその適否や優れている点、問題点、要改善点が分かり、それを強化したり、手直しすることによって、より高次の発展の道が開けてくるのだという、至極当たり前のことを言っているのである。
この考え方は、カントの思弁的な認識、実践論を一歩進めた実践論であると言えよう。-
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