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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年05月21日 09時09分33秒

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    人類の宿命 (11)

    ・人類の宿命
     これまでに、ここ70年ばかりの間の目覚ましい文明の発展について、いくつかの分野について述べてきたが、これで文明の成熟がピ-クに達したと思っているわけではない。今後は、更に加速的かつ促的な進歩を続けるであろう。
     いままでの発展は先進国中心であったが、今後は、その勢いが新興国、発展途上国にも及び、グロ-バルな規模での発展が展開されることになるのは必定である。
     経済の成長と発展、それによる生活水準の向上は、すべての人類の共通の悲願だからである。それは当然の希求であり、それを妨げることはできないが、問題はその副作用である。
     経済成長と公害や環境悪化は比例関係にある。産業活動が盛んになり、生活水準が向上し、いろいろな家電など使用が多くなれば、それに伴って、エネルギ-の消費量が増え、温室効果ガスの排出量も増える。産業廃棄物も増大するし、生活排水も増える、それらの処理施設の建設は常に後手になるから、環境汚染という問題は避けられないのだ。
     日本でも、1970年~1980年頃の高度成長期には環境汚染が最悪の状態に達した。
     都市近郊の河川は、工場や家庭の排水によって、淡水魚も生息出来ないどぶ川となってしまい、重工業、石油コンビナ-ト地帯では、臨海は汚染されるし、空気は汚れ喘息患者が排出することになったのだ。
     排水処理施設の建設や能力が産業活動の発展や家庭排水の質、量の変化に追いつけなかったのである。


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