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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年06月13日 08時54分24秒

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    故郷慕情 (4)

     美しき川は流れたり
     そのほとりに我はすみぬ
     春は春、なつはなつの
     花つける堤に座わりて
     こまやけき本情けと愛とを知りぬ
     いまもその川の流れ
     美しき微風ととも
     蒼き波たたへたり
     犀星が生まれ育った犀川をこよなく愛していたこと、そして冷たい周囲のなかで犀川は唯一の慰めになっていたことがよく分かる。
    ・郷愁を感じる条件
     「郷愁」という言葉があるが、このように、郷里に対する思いには、強いものがあるというのが一般である。
     が、自分が生まれ育ったところに、すべて郷愁を感じるかというとそうではない。郷愁を感じる条件というものがある。それは少なくとも二つあると思う。
     一つは、故郷の景観が変わっていないということである。
     故郷を何年か離れていれば、その間に景観が変わってしまうことがある。
     日本のように、家は木造建築となれば、耐用年数の関係で、30年くらいで建て替えられるのが多い。特に都市では道路建設や都市改造計画、区画整理などによって町並みそのものが変わることも少なくない。
     ヨ-ロッパなどでは、家は石造で家や都市景観の維持保存のル-ルが護られてするから、建て直しでも改造でも、昔のまま維持保存されるが、日本では、特に都市ではどんどん変えてしまい。昔の面影は全くなくなってしまうことが多い。





     

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