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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年06月18日 09時10分45秒

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    故郷慕情 (7)

     故郷思う心は情念的ものばかりではない。
     ちほうと都市間の格差は大きい。三大格差というべきものがある。それは、人口、所得、年齢構成の三つである。
     地方には仕事の場が少ないぱかりでなく、若者は都市に出ていってしまって、残るのは高齢者ばかり、人口は減る一方で、税金徴収学が少ないからどこでも厳しい財政難である。
     この窮状を少しでも緩和しようと2006年に「ふるさと納税制度」が施行された。これは都市で納税者がその税金を故郷に付け替え納税することができる制度である。
     この制度が盛んになり、その恩恵を受けるふるさとではその見返りにふるさとの特産品を送るなどが実施されたために、「ふるさと納税」が一層促進されているという。
     これも望郷心の顕れの一つであろう。
    ・ノスタルジアと郷愁は違う  
     ノスタルジアは郷愁と同義と思われたり、辞書にもそう掲載されているものもあるが、これはた違うと思う。
     「昔はよかった」と過去を懐かしむ心は、その程度の差はあっても、誰しもが持っている。その心情をノスタルジアというのである。
     その過去は、自分自身が経験し、記憶しているなかにあるものである。
     だから、ふるさとの記憶もその何に含まれるが、ふるさとに対しては、なつかしさだけでなく恋しさ、恋慕感があるし、再び戻りようがないノスタルジアとは異なり、単なる過去への懐かしみだけでなく、ふるさとへは戻れる点が大きく違うのである。

     







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