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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年08月22日 09時33分17秒

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    日本がやるべき積極的平和主義 (2)

     ただ平和憲法に頼って個別的自衛権のみしか認めず、同盟国アメリカにも助けてもらうだけの偏務的な同盟関係になっている消極的平和主義では、今後、日本は生き残れないというのが、阿倍の積極的平和主義の根底にある考え方である。
     これを実現するためには、偏務的な軍事支援を双務的にし、集団的自衛圏の容認など法制度をはじめとする体制造りが「戦後レジ-ムの改革」である。
     これが、阿倍晋三の積極的平和主義のあらましであるが、学問的にどういう見方が出来るのか考えてみよう。
    ・平和学的考察
     平和学という学問があるが、平和学での平和の定義は次のようになっている。
     消極的平和
     単に戦争がない状態
     積極的平和
     貧困、抑圧、差別などの構造的暴力がない状態
     しかし、この積極的平和の定義は首肯し難い。
     貧富の差や何らかの差別は競争社会の中には常にあるし、それを積極的平和の条件
    とすると、平和と非平和の境界が分らなくなるからである。
     尤も、平和の意味を一切の争いが無い状態ということにすれば、貧困や差別などが原因で国内で発生する暴動なども争いに含まれるから、これを防止することも平和活動の範疇に入り、積極的平和の活動に包含してもよいであろう。が、これは軍事活動の問題というより、治安維持の警察行為の問題であるから、これは切り離して考えた方がよいと思う。
     平和は単に、戦争の無い状態という定義で良いと思う。
    積極的、消極的という形容句は、平和を維持するために国家の姿勢であると考える。
     このように、平和学の言う積極的平和主義は阿倍の考え方とは全く別物であるが、阿倍晋三の言う積極的平和主義の問題に戻ろう。





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