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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年12月07日 10時24分21秒

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    ISテロはとめられるか (8)

    テロの温床探しは盛んにおこなわれている。
     2015年月にパリで起こされた同時多発テロの温床はベルギ-の首都、ブリュッセルのモレンヘンク-地区であることが分っている。
     ここは、貧乏なイスラムミアンが多く住む地区で、失業率は36%と高く、人々の間には差別や偏見に基づく疎外感、フランス社会への不満が瀰漫しており、それに乗じて、その地区に多いモスクを使って、イスラム過激派によるジハ-ド志望者の勧誘が盛ん行われている地区であるとされている。
     その他、パングラディシュや米軍撤退後のアフガニスタン、その他、イスラム過激派思想を持った受刑は者との接触の機会が多い刑務所などが、テロの温床だとされる。
     それは間違いないであろう。が、温床はテロを生みだす一つの要因にすぎない。そういう明確な温床ではないところからもテロは発生するのである。
     2015年12月、アメリカのカルフォルニア州サンパ-ナディノの福祉施設で14名が射殺された銃の乱射テロは、イスラム過激派テロだと断定されたが、これは、ISからの指示によるものではなく、実行犯である夫婦の独自の決断によってなされたものであるという。
     つまり、ISとは無関係の自律的な「ホ-ムグロウンテロ」なのである。
     このことは、温床を見つけて、それを潰すだけではテロはなくならないこと、テロをなくすためには、「ジハ-ド戦士になろう」とか、「ジハ-ドが必要だ」とか決意させる思想そのものが、テロ発生の真因であり、それを排除しなければならないことを意味してたいるのだと思う。

     

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