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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2015年12月28日 06時56分22秒

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    天皇の政治発言 (9)

    このぎりぎりのところを間接的なやり方で、政府や国民にご自身の意思を伝えようとされているように思われる。
     その関せ的なやり方とは、質問をすることによって、その質問の頻度とか応答の仕方で、それとなく、ご自身の関心度や思いを相手の記者や書かれる記事の読者に、推察してもらうようにすることである。
     今一つは、行動で示すことである。両陛下がどのような所をどのような目的で、訪問されるのか、その地でどのようなお言葉を述べられるのか、それは何故か、と考えてみれば、両陛下が何を考えておられるのかが、何を望んでおられるのかが自ずと分かってもらえるようにする、というやり方である。
     このような推察をすれば、両陛下のお望みは、平和憲法の維持であり、日本が戦争に巻込まれるようなことは完全に避け、日本が世界の平和の指導的な役割を果たすことであると思う。
     このような視点でみると、天皇は安倍内閣の、憲法解釈変更による憲法違反の集団的自衛権容認には批判的であると拝察できるのである。
     これに対して、阿倍は、「天皇は誤解しておられる。日本が米国と一緒になって、同盟関係を深化させ、共同軍事力を強化させることは、中国や北朝鮮に対する戦争抑止力を強化するという効果に繋がるものであり、それこそが、恒久平和実現の条件なのだ、と言うであろう。
     しかし、カネと国力に対する自信を持って、アメリカに追いつき追い越せると考えている中国は、世界制覇を目指して益々武力を強化させることに邁進するであろう。
     その結果は、両陛下が心配としておられるような事態を招くことになるのである。

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