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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2016年01月01日 10時27分24秒

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    例外主義への疑問 (2)

     18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスの評論家、レ-ンマン・ペインは、その著「コモンセンス」で次にのように述べている。
     アメリカはもやはやヨ-ロッパの延長ではない。項だな国土と豊かな資源を持つ新しい土地であり、母国イギリスをしのぐ限りない潜在力と機会のある新しい国である。
     主権は人民にあり、移民は自由、世襲的支配階級は存在しない。
     経済的機会はけ無限にあり、社会流動性が高い。だから、出自や家系に拘わらず、能力があり、努力さえすれば、誰でもが、社会の上層に飛び出すこどができる「アメリカンドリ-ム」に満ちており、そういう「セルフメイドマン」が尊敬される自由な社会である。
     このようなアメリカ社会の特性こそ、例外と言うべき特性であり、例外主義の名に値するものであったと言えよう。 
     そういう自由、平等な環境が、学問や技術研究でもプラスに働き、世界でも最多のノ-ベル賞受賞者を輩出した所以となったのであろう。
     このような、建国の淵源に由来するアメリカの社会制度の特徴の他、距離的に、ヨ-ロッパやアジアから離れたアメリカ大陸という地政学的な特性もある。
     その結果、世界大戦のような大戦争に参戦しても、遠隔地であるために、戦場にならず、安泰に過ごせたという地政学的な幸運もある。

     


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