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  • from: 倭寇の末裔さん

    2016年01月26日 09時06分15秒

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    憂鬱な日本の民主主義 (1)

     前にもこのシリ-のどこかで書いた覚えがあるが、民主主義についてイギリスの下首相チャ-チルこう言っている。
    「民主主義は面倒くさくて嫌になるが、これ以上の政治制度はないから仕方がない」
     チャ-チルが面倒くさいというのも確かでである。
     国内外の問題、課題を掴み、民意、世論を踏まえて、財政を勘案し、優先順位を考え、政策を作成し、党内の論議をへて、国会に諮り、審議、討論し、採決、多数決によって立法にもちこまなければならない。
     独裁国家で独裁者が、独断で自分の思うままにズバっと政策決定をするのに較べれば、その手間と時間は大変なものである。
     しかし、それが民主政治なのだ。
    ・民主主義は多数決主義ではない
     民主主義は最終的には、多数決で決定するするから、多数を占める政府与党は、その多数決の結果に満足しているだろうが、それに反する野党や反政府の考えを持つ人たちはその多数決の不本意な決定を受忍するしかない。
     それは当然だが、その場合の決定を左右した多数は、その国会を構成する議員の多数であって、その多数はイコ-ル世論の多数、民意に多数とは限らない場合も少なくないのである。この場合でも国会の多数を占める与党が強行採決してでも法律は成立するのである。
     その例として、近くは2015年ら成立した、憲法解釈の変更に基づく手段的自衛権容認を含む安保法令がある。

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