ショ－ペンハウエルの云う「普遍的なもの」とは、とりあげようとしているテ－マについて、特定の要件があれば、これと同様な事象が起るといえるような要件である。
　それは個を超えて普遍的であるから、そのテ－マの真理だと云えるのである。
　このような姿勢で、ものごとを思索すれば、使える哲学にする事が出来ると思う。
　それが本当に真理であるかどうかは、自然科学の対象ではないから、科学的に再現実験をしたりすることが出来ないから、客観的な証明は難しい。あくまで、私的な判断ではあるが、それはやむを得ない。
　だから、それは間違っているかも知れない。間違っていると思う人がはの真理を立てればよいのである。
　私はそのようなアプロ－チで、「ガジュアル哲学」と称して、この１１年間毎年一冊づつ本を書いてきたのである。
　このようなアプロ－チは、政治問題、社会問題、私的な近辺問題などへの真理の模索にすべて適用できる「身近な哲学の使い方」だと考えている。
　村上新八