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from: 倭寇の末裔さん
2016年05月23日 09時04分51秒
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ペンは剣よりも強いか
「ペンは剣よりも強し」という言葉がときどきでてくる。
この言葉は19世紀に、イギリスで公演された戯曲「枢機卿リシュリ-」で使われたのが始まりだと言われる。
2016年1月のパリの新聞社「シャルリ-・セプド」がイスラム過激派テロに襲撃された事件の際もその言葉が踊った。
この言葉は、大衆に対する言論の影響力は武力よりも強いという意味であろうが、果たしてそうなのか。
IT時代に入って、ITネットによる情報の伝搬力が強大になると、益々そういうことが言えそうに思えるが、それによる言論の影響力でも、武力を押さえつけること出来ない。
クリミヤ半島に始まるウクライナとロシアとの武力抗争でも、ペンを代表するテレビは、両者の武力抗争を押さえるどころか、これを扇動して激化させる役割を果たしているのだ。
独裁者、ロシアのプ-チン大統領は、自国の主なマスコミを完全に御用機関化しているから、一斉にウクライナ攻撃の論陣を張る。これに対抗するためには、ウクライナのマスコミにたいしても、ウクライナ政府はロシア攻撃の論陣を張らねばならなくなる。
こうした非難合戦は、国民の戦意を煽り、武力抗争激化の方向へ走らせることなるのだ。
つまり言論の強大な影響力を、扇動力として武力が利用するという形になるのである。
これは第二次大戦時のヒツトラ-や日本の大本営時代から、何も変らないのである。
戦時では、ペンは武力に屈服し、利用されるのである。
村上新八-
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