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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2016年07月12日 10時49分54秒

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    投票は党か人か

     選挙で投票する際、誰に投票するかの問題がある。
     現在は無所属が少なく、殆どの立候補者がいずれかの党に所属しているから、人を選ぶことは党を選ぶことになる。
     政策は党で決まるし、それが必要な、必要な法律が制定され、予算がついて施行されるかどうかは、党単位の多数決で決まる。
     とすると、議員はどんな位置づけになるのか。
     議員は例外なく、なんらかの政策を審議し決める委員会に所属している。そのなかで、一委員として提言したり、意見を述べてたりする。
     法案には、議員提出もあるが、政府提出法案が多い。それを委員会で審議し、最後は多数決で採否を決めるのである。とすると、議員は、法案採否に当っての一個の挙手要員に過ぎないとも言える。
     法案の大筋は決められているから、それを委員会で大幅に変更するようなことはまずあるまいから、野党議員の意見などは聞き置くていどで、一蹴されるであろうし、それを言いくるめたり、ごまかしたり、逃げたり、はぐらかしたりする手はごまんとある。
     そういう一個の挙手要員であれば、人は誰でもよく、どの党に属しているかどうかで投票すればよいということにもなる。つまり、人ではなく、党を選ぶ投票である。
     基本はそれでよいのだと思う。
     だだし、委員会での質疑を聞いていると、その質疑の内容は議員によって大きな違いがあることに気づく。裏の裏の真実を暴いてみせたり、大臣をたじろがせたり、舌鋒鋭く大臣を追い詰めたりできる議員もいる。
     こういう場面をみると、議員の質の重要性が分る。こういう点では議員の質、つまり議員個人の価値が大切なことが分る。
     こういうことが分っている場合には人へ、そうでない場合には党へ投票するということが正解ではなかろうか。
     村上新八


     
     

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