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カジュアル哲学 (続)

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2017年08月11日 10時38分51秒

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    事業継承

     自分が創設した事業あるいは先祖から継承した事業を自分の息子に継がせたいと思うのは人情であろう。
     しかし、それに反する風習を持つ地域もある。
     大阪の天満筋の問屋では、事業を維持、繁栄させることを第一に考え、その継承は自分の血を引く息子に限定せず、息子が継承者として不適と判断した場合は、店の番頭のなかから、これはと目を付けた人物を養子に迎え、自分の娘と結婚させ、後継者とする風習があると聞いた。
     これが天満の問屋街が軒並み繁栄し続けている秘密であるというのだ。賢明なやり方だと思う。
     息子が複数であば、選択肢も拡がるが、一人息子の場合は、そう分っていても、なかなか踏み切れないのが人情であろう。そういう場合には、乗っ取られる心配のない経営コンサルタントをつけて息子に継承させる手もあるかも知れない。
     事業継承の哲学は、「外の力も借りる」であろう。

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