婦女暴行容疑でロンドンで逮捕されていたウィキリ－クスの編集者アサンジは、保釈されたが、体に所在通報機器をつけられているため、その所在は常時当局に掴まれているという。
　しかし、内部告発者によって提供され続けている秘密公電のネット上での公開業務は支障なく継続されている。他の編集者がやっているからである。
　ウィキリ－クス業務の大義は、一般人の「知る権利」を守るためだとされている。その面は確かにあるがそれが暴露されることによて、外交の円滑化が妨げられるような裏情報まで公開するのは、有害無益である。
　また、覗き趣味に類するような情報もあるらしい。
　これらの情報は、我々の知る権利の埒外に置かれていて良いはずのものである。
　このような選択基準をはっきりさせて、公開することをウィキリ－クスに望みたい。
　村上新八
　

　江沢民元主席は、日本に対しては、中国侵略に対する歴史認識を執拗に迫った。
　しかし、自国の侵略戦略に関しては、この「歴史認識」は適用を免除するらしい。
　中国軍は、周辺に海底資源があると見られる西沙諸島、南沙諸島をを支配しようと、１５０００トンクラスの揚陸艦を擁して大規模な上陸演習を計画し、これを阻止するために出撃してくるであろう米艦隊をも迎え撃つ大計画を策定しているという。
　現在は、西沙、南沙諸島のうち、中国、フィリピン、ベトナムがそれぞれ８島、７島、２３島を有効支配しているが、これを軍事力を見せ付けながらの威嚇外交でによって、全島を支配下に置き、周辺海域の海底資源を独占しようとしているのである。
　これは、明らかに侵略であり、江沢民が戒めた「歴史認識」の問題である。その歴史認識は、自国には適用しない、単なる反日の道具に過ぎなかったのである。
　中国は益々その悪役の本領を見せ始めたというべきである。
　村上新八

　２８日になって、小沢は、それまでの態度を変えて政倫審に出てもよいことを表明した。
　これを小沢の豹変と見る向きもあるが、本音は国民の批判をかわそうとするものだと思う。
　出席の条件しとして「自分の出席が予算審議に入るための条件であるならば」とか「そうでない場合は予算成立後に出席」と条件を付けている。
　野党は、偽証罪に問われない「政倫審」ではなく「証人」として予算委に喚問、を主張しているのだから、小沢の提案にOKするかどうかは分からないのだ。
　こうして、野党ににボ－ルを投げておいて、その出方を読んで、政倫審に出る意思はあるが、出られなくしているのは野党なのだ、という論理をでっち上げようとしているのだと思う。
　小沢流のテクニックである。
　村上新八

　今日の内外危機山積の時期に、政策の迅速遂行は必須であるにも拘わらず、与野党は、つまらぬ内紛で動きがとれない状況に陥っている。
　折角交代した民主党政権の運営を困難にさせたのは、鳩山の普天間問題と財源検討不十分のままの「ばらまきマニフェストだが、それに加えて小沢の「政治とカネ」の問題にからむ倫審での説明拒否の問題がこれに輪をかけたのだ。野党はこれを攻めどころとして攻撃し続け、衆参ねじれの状態で、審議は停滞したまま。
　菅政権も、実力者で党内最大派閥の小沢には遠慮してきたが、とうとう業を煮やして、政倫審招致に応じないなら、離党勧告、最悪の場合には、除名も辞さないと決意したようである。
　小沢は党内一の実力者といえ、そこまでやらないと菅の指導力について野党から追求されることになるから、やむを得ない対応であろう。
　その結果は、党を割ることにもなりかねない。
　そればかりでなく、年が明ければ、来年度の予算審議が始まるこの大切な時期に政治の大混乱にまで発展しかねない。小沢は政治までぶち壊すのか。
　村上新八

　菅直人の政治理念「最小不幸の社会」という考え方は良い。
　これは、人間の幸福はいろいろな要素が絡むから政治でそれを実現しようとするのは難しい。政治でやれることは「不幸を最小にしようとするための政策」だ、という考え方である。
　その通りだと思うが、具体化する方向にはなかなかすすまない。
「事業仕分け」や「行革」も、税金の使い方のムダを徹底的に省いて、人に暖かい政策に振り向けようとする方策の一環であったが、金額的には期待したような成果は上がらなかった。しかし、この効果をあげるためには、その継続と、決定したことの完全実施のためのフォロ－を続けるべきである。
　しかし、税収の倍もの予算で借金が９００兆円に近づくような財政を続けるのも限界に来ている今、やるべきことはまだある。
　ポピュラリズムにとらわれず、菅総理のリ－ダ－シップで、国民総背番号制で、税金の取りはぐれをなくすことや、官僚やOB、国、地方の議員報酬の引き下げ、鳩山マニフェストの見直し、消費税率の段階的な引き上げ、ムダの多い医療費の原因追究と抜本対策など、思い切った対策を進めるべきである。
　村上新八

　

　メドヘ－ジェフロシア大統領は、日本固有の領土北方四島は、戦勝によってロシア領となったものである。
　この考え方を変えることはないと言明しながら、その一方で、北方四島の経済発展のために、日本の技術的、経済的な協力を期待したいと、勝手なことを言っている。何という図々しさであろう。
　日本降伏のわずか一週間前に駆け込み参戦をし、降伏後に北方四島を国際法に違反して占領し、そこに住んでいた日本人を追い出す、という火事泥行為をやりながら、四島の不法占拠を続けるという二重の国際法違反を起こしているのだ。その上、日本の経済協力まで要求するという、このいまいましい破廉恥さは、日本をおちょくっているのである。
　この問題は国際司法裁判所に提訴すべき問題だと思う。そのためにはロシアの同意も必要だが、同意できないというのなら、ロシア側には正当な法的根拠がないからである。
　日本外交はそんなに甘く見られているのか。
　村上新八

　最高検は、郵便料金不正事件で無罪となった厚労省の村木元局長に対する証拠隠しと証拠変造事件について総括を行った。
　この事件の本質は、「見込み捜査」にある。
　こういうことに違いないと見込みを付けて、その筋書きに沿うような証拠を集めるやり方である。
　特捜では大物を検挙し、有罪に持ち込むほど検事の腕が評価される。そのため大阪地検部長検事から「絶対に局長逮捕までやれ!期待しているぞ」と発破を掛けられたら、主任検事としては何としてでもそれをやり遂げようと必死になるのは自然であろう。
　当初の、一係長が独断でやりはしないであろう。上司の許可をもらってやったに違いない、という「見込み」を付けたのは自然であるが、その筋書きを、是が被でもでっち上げるために、冤罪承知で、証拠をでっあげようとしたのは、絶対にあってはならないことである。
　これは警察、検察を含めての組織的体質である。
　村上新八

　韓国は、北朝鮮との境界地帯近くで大演習を行っているが、北朝鮮を刺激することにもなりかねない賭けでもある。
　これは韓国への軍事挑発を止めさせるための警告であるとともに、先に延坪島への北朝鮮による砲撃に対する韓国軍の反撃が弱かったという韓国国民の批判に対する回答でもあるのであろう。
　韓国は、朝鮮戦争で国を破壊し尽くされた苦い経験をもっいるはずだが、その時代の世代は少なくなって、その恐怖も薄らぎ、戦争をそう怖がらなくなってきている面もあるのかも知れない。
　しかし、北朝鮮の延坪島砲撃の狙いは、本当は韓国にあるのではなく、アメリカに「こっちを向け」という荒っぽいサインであったと思う。
　その後訪朝した戴中国国務委員にIAEA査察を受け入れるような発言をしたいることもその証拠であろう。
　だから、今回の韓国の大演習にも。、過激には反応しないのである。北朝鮮は韓国軍は慌てて何をやってんだくらいに思っているのであろう。
　村上新八

　小沢は、自身の「政治とカネ」の１疑惑問題に野党に食い付かれて、民主氏う政権う運営足かせになっている。
　これに対して小沢は、自分は一点のやましいところはなく、告発されている身であるから、法定で潔白を明らかにすればよいので、政倫審に出る必要はない、とごねて、菅とのトップ会談でも平行線のままで、執行部をてこずらせている。
　これは、小沢にとって賢明な作戦ではない。
　身が潔白ならぱ、臆するとこなく、証人喚問を求めて、早々と証言を済ませ、ねじれ国会に悩んでいる政権を支える行動に出て、小沢流のやり方で活路を開くことである。
　そうすれば、小沢は民主党全体の信頼を回復させて、まだ６８歳だから、小沢が総理になるチャンスも訪れてくるはずである。そなんことは分かっていると思うが、それをやらない理由こそが問題なのである。
　村上新八

　北朝鮮の招待ということで、私的と言う名目で訪朝したリチ－ドソンニュ－メキシコ州知事は、北朝鮮からのメッセ－ジを伝えた。
１AIEAの査察を受け入れてもよい
２濃縮したウランの棒１２０００本を韓国に売り渡す用意がある
３６者協議開催に応じる
　という３点である。
　このうち１は、米国が６者協議再開の条件として示した５条件のうちの一つで、つい先日、訪朝した戴中国国務委員に対して拒否を表明したばかりである。その舌の根も乾いてしないうちの豹変で、全く信用できない。
　これに対して、韓国はいつもの手口だと無視、米国も放って置くようである。それでよいのだ。
　北朝鮮は、中国とぐるになって、またまた騙そうとしているのだから。
　村上新八