自民党が下野している間に世の中は、大きく変わった。自民党にの政策は、ことごとく禍根を残し、その尻拭いで民主党は大童、その上、東日本大震災、福島原発の大事故に見舞われ、悪戦苦闘することになったのである。
　１０００兆円もの大借金、所得格差、崩壊し掛けている年金、消えた年金、消された年金、医療難民、数えきれないむだな公共投資、官僚ＯＢの天下り体質など等すべて自民党政権の置き土産であったのだ。
　さらに、国際情勢も大きく変わっている。頼みの米国は唯一の超大国の座を滑り落ち、ＥＵは内部崩壊の危機にさらされ、中国は、９０％の貧困層搾取を動力とする経済成長を軍備成長につなげて、アジア、アフリカの覇権をねらい、米国を蹴落とすことを目標としてきているのであ
る。
　こういう情勢のかなかで、日本の地盤を低下させる政治をやってきた自民党の重鎮と言われ老人共が、再び、与党による利権奪回を意図し、昔の羽振りのよさを再現すべく、有頂天になっているのである。
　それで日本が、過去の栄光を取り戻せるようになるはずはないのである。
　日本は、先が見えぬカオスの中をさまよっているのだ。その先にあるのは奈落であるかも知れぬ。
　村上新八
　
　

　尖閣問題で頭にきている中国で、日本の図書を書店の店頭から追放する措置をとったという。
　戦前にドイツのナチスが、ユダヤ人が著作した書物を焚書にしたことがあった、日本でも、英語の使用を禁じたり、戦争中に欧米書を焚書にしたことがあった。
　アメリカは逆で、日本語の勉強を奨励し、日本の習慣、文化の研究を盛んにした。
　「敵を知り、己を知らば、百戦過たず」ではないが、日本図書の店頭追放など、こんなばかげた狂気じみたことを相変わらずやっているのは愚の骨頂と言わざるを得ない。
　村上春樹が、この問題について、「文化交流りの息の根を止めるな」という文章を朝日新聞に寄稿したというが、当たり前のことである。
　こうまでも、中国がうろたえるのは見るに耐えない。
　いつまでたっても、進化しない部分が人間の脳のなかにあるような気がしてくる一件である。
　村上新八

　敵前逃亡の格好で内閣を放り出した安倍が、出戻ってきた。
安倍の最大の念願は、じい様、岸伸介のやり残した憲法改正であろうが、今はそんなことに時間をつぶしていられる時代ではない。
　また、安倍が考えている「集団的自衛権」の承認でアメリカに擦り寄って、その力で尖閣を護り、公民と連立政権を組んで、かっての自民党の羽振りを復活させようと考えているのであろうが、今はもうそんな時代ではないのだ。
　議員定数が減る国会で、せいぜい１００名前後の政党がひしめいて、連立を組んでやらないと、「決まらない、決められない政策」で苦労することになることは目に見えている。
　借金し１０００兆円を超え、社会保障は念に１兆円つづ増えてくる、国債の利払いと償還だけで政策経費も少なくなってくる。
　そんな、こんなの政界のなかで、国家、国民のために何ができるか、それを本当に考えたら、安倍が総理になっても、そんな悩みで、またまた、潰瘍性大腸炎を発症して、国会と腸のダブルねじれで、内閣を放り出すのではないか。政治は胆力勝負なのだ。
　村上新八
　

　北朝鮮がやっと、経済建設に乗り出そうとしている。
　中国が、〓小平の「改革、開放」の方針で、１９７０年代にやった、成果制、生産ノルマを超えた余剰産物の私有を認める、外資の導入を奨励するなどの施策を踏襲しようというのである。その代わり配給制度は廃止するという。配給制度などは、地方では物資不足のために実態はなくなっていたのだから、それで何も変わらないが、問題は、そんな力が残っているかどうかである。
　農工業停滞の原因である種苗、肥料や原材料の供給不足を解消するろめども立っていないし、外資を導入するといっても、どこの国が応じるかである。
　北朝鮮と中国との国境地帯には、金正日時代から経済特区なるものが設置されていたが、一向に成長していない理由も、そういったファンダロンタルズがない点にあったのであろうと思う。
　その点の解明と対策の抜本的な見直しがないままでは、またまた掛け声だけに終わってしまうのではないか。それは金正恩への不信につながることになるのである。
　村上新八
　
　

　先に「２０３０年代に原発ゼロ」を目指すと言っておきながら、これを閣議決定せず、ゼロの考えを基本としながら、諸般の事情を不断に考慮しつつエネルギ－政策を弾力的に推進するなどと、曖昧化した野田内閣のやり方が批判されている。
　この転換には三つの要因がある。
　その一つは、アメリカから「待った」が掛かったこと、第二は日本の経済界や通産省から「それは無理だ。それでは雇用も減るし、日本の製造業は海外化してしまう」との懸念が示されたこと、第三は、代替エネルギ－の見通しがつかないこと、この三つによって変わったのである。
　それよりも、先に「原発ゼロ」と言ったのは、国会周辺の金曜日毎の原発やめろデモや国民の半分を占める原発ゼロ要求に応えたもので、そのこと自体に自信を持てないところへ、この三つのストップが掛かったことによる転換であると思う。
　それは豹変でもブレでもなく、現実路線に立ち戻ったというべきものであり、それが現実を踏まえた政治であり、それを非難するのは、ポピュリズム的ヒステリ－現象であると思う。
　村上新八

　これらの問題は１００年経ってもくすぶり続けるであろう。各国とも国家としての面子が掛かっているし、国民がうるさいから、国民から弱腰と見られるのを避けたいからである。
　今回の尖閣の問題も、韓国の李大統領の竹島訪問に、中国国民が刺激されて、韓国でさえあんなに強腰でやっているのに、大国中国は日本に対して遠慮しすぎるのではないか、というような風潮が出始めて、こういう騒ぎになったものだという説もある。
　つまり、この問題は、各国の面子も掛かっているし、国民がうるさいから、このままでは１００年経っても解決はしないであろう。
　それは関係国にとって大きなマイナスである。そんなことは皆分かっていても、ツッパリ通そうとするのが人間のバカさ、浅はかさである。
　こうなれば、国際司法裁判所で判断をしてもらうしかあるまい。各国の外交責任者は、そうするように努力すべきである。
　村上新八

　昨日から尖閣の暴動デモはピタリと止まった。ｉフォンでもインタ－ネットでも「尖閣」「反日」を検索しても何も出てこないという。政府が検索できないようにしており、その上、デモ禁止のメッセ－ジを流しているからである。これではデモの誘いもできないわけである。
　つまり、あの暴動デモは政府のやらせであったのである。それによる日系企業、商店の損害は２５０億にものぼるという。
　日本のマスコミによると、この突然の暴動デモ鎮静化は、下手すると中国政府に向かってくる可能性もあるから、これを抑制したものだというが、それよりも、あの暴動、略奪、火付けの醜状画像が世界中に流されれば、中国に対する印象ががた落ちになり、今後投資することさえも控えねばならない、ということになりかねないことを憂慮したためであると思う。
　彼らのいう「愛国無罪」の考え方は、中国人の品位失墜、国際的信用失墜、犯罪教唆の促進思想であったことになるのである。中国はまさに腐った大国である。
　村上新八

　こうして、憲法を彼の思うように改正し、日本維新の党が、過半数とはゆかなくても、自分が首相になって、半減させた一院だけの国会の多数を占めることができれば、国会の議論と主張は聞き置くだけで、自分は国民から直接選ばれた首相であることを盾にして、自分の思うように決めることができる体制になるわけである。
　橋下はこういう独裁体制を敷いて、ヒットラ-になることを夢見ているのであろう。
　民主主義が無条件で良い政治体制であるとは思わない、大衆が近視眼的な判断で、勝手なことを言い出し、何もまとまらない民主主義でも困るし、目先の利益だけで、将来に禍根を残す政策がやられるのも困るのである。
　乱暴な言い方になるが、そんなポピュリズムに引っ張られる政治よりも、独裁であっても真の良政のほうがましであるとも言えるが、前述のような、人権無視、圧政願望に固まった政治思想に基づいた橋下独裁政治体制は、絶対に阻止しなければならないのである。
　村上新八

・橋下の独裁政治体制戦略
橋下が独裁政治体制を作ろうとしている戦略を想定してみよう。
　その根っこになっているものは二つある。
　一つは「政治をやるなには独裁が必要だ」という彼の考え方である。いま一つは、「議会で議員がいろいろ言っている意見には耳を傾けるが、最終的に決めるのは有権者から直接選ばれたリ－ダ－だ」という橋下の考え方である。
　この二つが強固とした根っこになって次の政治体制を構築しようとしているのだ。
１国会を一院制にして、「ねじれ」などの阻害要因をなくすこと
２首相を国民が直接選挙することによって、民意の代表者であるという色彩を濃厚にし、決定権を与えること
３衆院の定員を少なくして、意思統一をやり易くしておくこと
　これらの条件を整えるためには、憲法改正が必要になる。それをやり易くするために、現在の改憲に必要賛成議員数を2/3から1/2に減らすことを考える。

２うそをつけない奴は政治家と弁護士にはなれない
　こういうことを言う橋下という男は、正直な男ではあると思うが、「正直な発言」というのは「うそがない」「うそをつけない」ということで、弁護士であり、政治家である自分を自己否定している発言なのであることに気がついていない、愚か者だ、ということにもなるのだ。
３橋下は子沢山であるが、超浮気者だ。７人もの子どもをつくりながら、浮気をし放題、細君から一切外泊禁止を言い渡され、それをジョ－クに使う破廉恥男である。
４刺青をしている市職員は左遷か首にするという。
　アメリカでは、男女とも刺青は盛んで、兵士などは刺青をしていない兵士を探すのが困難なくらいである。日本でも、昔はやくざか職人さんくらいしかやっていなかったが、最近では、若い人の間には普通に流行っている。
　刺青は好ましいとは思わないが、それほど目くじら立てるわほどのことではないと思う。これを云々するのは、今では個人のプライバシ－侵害になるのではないか。