都知事選挙に立候補している宇都宮、松沢、笹川、猪瀬の４人が、石原の業績をコメントしている。
　石原の下でやってきた猪瀬は別として、松沢は５０点、笹川は７０点と評価している。
　これに対して宇都宮は、「上から目線での思いつき発想」「福祉の切捨てで人間らしい生活が出来ない人が増えた」として１０点と酷評した。
　筆者は、新銀行の失敗、オリンピック招致活動の失敗とカネの使いすぎ、そして何よりも、尖閣問題で中国を刺激したことで国益に大損失を与えた、やらずもがな、先見の無さで落第点だと思っている。成果は都からデ－ゼルトラックの排気ガスを追い出しただけである。
　石原は、大物ぶるだけの粋がり、おっちょこちょい、跳ね上がりの暴走老人に過ぎない。何千万であろう退職金は返上して、早く消えたほうが良い。
　村上新八

　総選挙を前にして、日本の政界、つまり国会議員さん方は、細かく分かれて、小さな新党を造ったかと思えば、ばらしてくっついてみたり、また別れてみたり、まるで統合失調症に罹ったみたいな状況になっている。
　統合失調症という前は、精神分裂症と言われていたが、精神分裂症のほうが相応しいような感じである。
　相違点は、消費税の増税問題、原発の対応問題、ＴＰＰ参画可否の三つであると言われているが、これらは長期的、総合的、大局的な観点から判断すべき問題で、イデオロギ－問題のように、どうにもならない問題ではないと思うし、ヒステリックになる問題でもない。
　それが、現在の政界の統合失調症化の真因ではないと思う。
　二大既成政党がぱっとせず、今度の総選挙で、木から落ちる猿以下になりそうな自信のない連中が、何とか議員として生き残れる道を探して、ああでもない、こうでもないと思案、模索しているシンドロ－ム現象が、政界統合失調化の真因であるように思うのである。
　バカバカしい限りである。
　村上新八

今度の総選挙では、原発の問題が大きな争点になる。脱原発か安全性確認の上での継続かである。
　国民の大多数は、脱原発を望んでいるが、経済界は反対である。
　しかし、原発という代物は厄介なもので、一旦設置したら最後なのだ。設置したら、脱原発だろうが、継続だろうが、いつかは廃炉になる。
　これには一基について約１０００億円の費用と２０年の歳月が必要になるのだ。その間の放射能リスクも同じである。
　また、使用済み核燃料棒はブ－ルに入れて保管されるが、その放射能は強烈で、棒が水から出ていると、そのプ－ルの脇に１６分間立っていだけで、致死量の放射能を浴びせかけられるという。
　だから、脱原発してもダメだということにはならないが、「脱原発」ということが、イコ－ル即原発放射能リスクからの開放とか、地震、大津波による放射能汚染リスクから免れられるような誤解を持たないようにしてもらいたいと思う。
　原発というものは、それほど因果な代物なのであることを認識すべきである。
　村上新八

みなんの党と維新の会が今度総選挙で共闘することになっているが、その選挙区割りが問題になっている。
　両党で同一選挙区に候補者を立てれば、共食いになり共倒れになりかねないからである。
　その選挙区割りの話し合いが必要だが、これについて橋下は、「話し合いがつかなければ、最後は、ジャンケンで決めればよい」と言って、みんなの党の渡辺代表を激怒させたという。
　渡辺は「そんなバカなことができるか」と吐き捨てたそうである。
　選挙区割りは、どちらの候補が強いか、その固定支持数やアンケ－トで推定できるはずである。そのような論理性を持った決め方をすべきものである。
　　このような論理性を欠いた政治家は、その資質を疑われてしかるべきであろう。
　村上新八

自民党の出戻り総裁安倍の右傾化は著しい。曰く
・自衛隊を国防軍に改称する
・国際を無制限に日銀に引き受けさせように日銀法を改正する
・集団的自衛権はこれを認める
これらについては、さすがに僚党、公明党の山口代表も、国防軍に改称の必要はない、日銀の国債無制限引き受けは禁じ手だ、集団的自衛権は憲法違反と、批判し、牽制する発言をしている。
　安倍は、さらに、
・尖閣には公務員を常駐させる
・２月の「竹島の日」には政府として式典を開く
など、ただでさえ険悪化している中韓との軋轢に油を注ぐようなことさえ考えていのだ。
　こうなると、中韓も対応して武力威嚇強化の姿勢を見せるようになる可能性も出てくる。これに対して日本ばどう対応すのか。核兵器でも持とうとしかねまい。
　この普三のバカなはねっかえり言動を封じないと、日本は益々おかしくなる。それは僚党の公明党に期待するしかあるまい。
　村上新八

　IAEAの大野事務局長は、２０日、イランの核開発に対する経済制裁にもかかわらず、イランのウラン濃縮作業は、着々と進展しており、その抑制効果は全くないとの見解を述べた。
　イランのウラン濃縮は、核兵器開発のためだという疑念を抱かれており、特に、イランのこの動きにに神経質になっていイスラエルは、イランの核開発を阻止するためには武力攻撃も辞さないと言っているのだ。
　イランは、これに対抗して、ウランの濃縮工場は地下に設置しているから、空からの攻撃にも耐え得る態勢になっているため、イスラエルが空爆しても成功するかどうかは分からない。
　しかし、紅海は日本の石油の輸送路となっているから、ここでの武力紛争は、日本にとっては迷惑至極である。
　イスラエルの武力攻撃は、今のところアメリカがこれを抑えてはいるが、いつまで抑え切れるかは不明。外交による平和的解決を期待するしかない。
　村上新八

　石原慎太郎は、「核兵器を持っていない国の発言力は弱い」日本が中国に尖閣問題で押され、北方四島ではロシアに押されているのは、このためであると発言した。
　だから、日本も、核兵器は持たなくて、もシュミレ－ションくらいやって、いつでも持てるぞ、と示すくらいはやるべきであると主張している。
　日本はアメリカの核の傘の下にいる、という話は別にしても、核兵器などは、持っていても使えない武器なのだ。
　広島、長崎いらい６０有余年、核兵器を持つ国は増えたが一回も使ってはいない、使えない武器だからである。こんなものをもっていたも威嚇にも何もならない。床の間のお飾りの日本刀ほどの威力もない。
　核兵器を持つ国の発言力が強いように見えるのは、安保理常任理事国の五ヶ国だけである。これは核兵器を持っているから強い発言力を持つのではなく、常任理事国だからである。
　この点を石原は誤解しているのだ
　村上新八




　　　

　かって内閣を放り出して、敵前逃亡同然のことやった安倍が、自民党総裁に返り咲き、はしゃぎまくっている。
　その気持ちが分からないではないが、困るのは危険な火遊びをし始めようとしていることだ。
　最近の世論調査の結果をみと、今回の総選挙では自民党が、過半数にはおよばないが、第一党になるであろう。ということは安倍が首相に返り咲くということだ。
　この安倍が、禁じ手破りの、金融の大規模緩和を狙った紙幣の増刷、国際の日銀引き受けなどによるインフレ政策をとり始めようとしているのだ。
　これが一時的に株高、円安につながり、これを喜ぶ愚か者もいる。が、これで、国際の金利が上がり、その金利負担増で他の政策実施の財源がなくなり、銀行が破綻し、その上国民の虎の子の金融資産が大幅に目減りする大リスクに繋がることになるのだ。
　こんなことを一時的に国民の人気取りのためにやろうとしている安倍と自民党はまさに国賊である。
　このような自民党に国民は投票すべきではない。地道に日本を立て直そうとしている野田政権に引き続いてやらせるのが賢明であると思う。
　村上新八

 

アメリカではユダヤ系の政治資金提供は莫大だし、ロビ－活動も盛んである。そのためにアメリカの政治家は、共和、民主両党ともユダヤ贔屓、イスラエル贔屓である。
　中東でイスラエルを抑える力があのはアメリカだけだが、このような親ユダヤ感情がイスラエル寄りの行動になっている。
　しかし、大統領選挙も済み、オバマはこの４年だけであとはないのだから選挙のユダヤ票やユダヤ資金のことは考えずに思い切ったことができるはずである。
　オバマも民主党の実績を作るために、長年に亘って懸案でありながら、うまくゆかなかった中東和平の問題は、何とかしたいと思っているはずである。
　とすれば、この際、ユダヤのことはわきにおいて、公正な判断で、イスラエルのガザ攻撃中止は当然、イスラエルをヨルダン川西岸の占領地から撤退させ、パレスチナ建国と、中東での恒久和平の確立を実現すべく全力をつくすべきてある。
　それは、台頭する中国を尻目に、アメリカが世界大国の位置をゆるぎないものにする道であると思う。
　村上新八