このところ海外ではしゃぎ回っている阿倍だが。
　アメリカでの講演で「私を『右傾した軍国主義者』と呼びたい人がいれば、そう呼べばよい」と居直ってみせた。
　
　阿倍は小泉純一郎の懐刀であった飯島補佐官から、「海外での発言は勢いよくやったほうが印象が強くなりますよ」と助言されたのであろう、発言に慎重さを欠いている。
　この言い方は、ぐれたならず者が、親に説教されて居直るときのようなはしたない台詞であるが、本人は軍国主義者と思われても構わないと思っているのであろう。それが本音なのであろう。
　また、この姿勢を言い方を変えて「積極的な平和主義」というへんてこな言い回しを使ったりしている。本人は分からない説明をしているが、武力行使も選択肢に置いた威嚇的な外交姿勢で平和を要求できるようにしたい、ということなのであろう。
　集団的防衛の容認、国防軍の設置、尖閣への公務員常駐案はその一環なのだ。
　このような姿勢強硬化は、中国を刺激し、尖閣での軍事衝突の危険性を益々たかめることになるであろう。
　村上新八




　
　　

　２０２０年オリンピックのプレゼンテ－ションで、「福島の汚染水はコントロ－ルされている」と嘘をついた阿倍が、またまた「集団的自衛権」の問題で嘘をついている。
　憲法解釈の変更で、これを認めたら最後、自衛隊は地球の裏まで行って戦闘に加わる可能性は否定できないことは阿倍も認めているが、それに加えて「個々の案件によって決まることだ」と言っているが、これは国民の反対を減らすための嘘である。
　米軍が、攻撃を受けている場合に一緒に戦うのが集団的自衛権に伴う義務だから、この場合はやるが、この場合はやらない等と条件を付けることなど出来る性質のものではないのだ。
　しかし、今の米国は、日本が集団的自衛権を認めることで、米中関係にマイナスを生じることになる点を危惧して、これに対しては消極的なのだ。
　そのことを頭に置いて、阿倍は、国民に嘘をついてまで集団的自衛権の容認に突っ走ることはないのだ。
　よく頭を冷やせ。この右傾狂い奴。
　村上新八

　

　２０２０年のオリンピック開催地は東京に決まったが、それに関連して、猪瀬東京都知事は、便乗投資予算の要求が沢山出てくるだろうが、それには気をつけねばならないと述べた。
　その通りである。
　大体「オリンピックの経済効果」なるものが怪しい。マスコミは３兆円とか数十兆円とか言っているが、経済効果は、費用と収入との差でみるべきである。
　つくまり、オリンピクの経済効果とは、厳密に言えば、開催のための施設の建設費や開催費用と、外国からやってくる人が日本で落とすカネとの差である。
　オリンピックに便乗して、借金をしてムダな工事をやった費用まで経済効果として足し算するのはおかしい。そんなら赤字予算を組んでムダな公共工事をやるのと同じことである。こんなものは、効果とは言えない。
　村上新八

　今回の台風１８号で、決まったばかりの「特別警報」が福井、京都、滋賀に発令された。「とにかく、急いで避難しないと命があぶないぞ」という警報である。これについて、気象庁は６０年に一回の特別警報だと述べていたが、そうは思わない。このような気象は定着するであろうと思う。
　６０年に一回でなく、６０年來初めてであるが、というのが正確な表現なのだ。
　このところの竜巻の多さ、規模、ゲリラ豪雨の頻度と降雨量から言って、これは、海水温の上昇をもたらした地球温暖化が原因であることは明らかなのだ。
　このことは、北海道沖で本まぐろが豊漁になったり、さんまの南下が海水温の高さで遅れていることからも明白なのだ。
　要するに、地球の気象自体が変わってしまっているのだ。とすれば、今夏のような異常気象と特別警報は今後は定着化することになるのであろうと思う。
　村上新八

　アメリカ上院が、シリアのサリン攻撃の制裁としてのアメリカによるミサイル攻撃承認寸前で、採決を延期した。
　ロシアがシリアの保有する化学兵器を国連が凍結管理するという対策を提案したからである。
　
　このロシアの提案を、オバマ大統領も前向きと評価している。
ということは、ロシアもシリアがサリン攻撃をおこなったことを認めることになるわけだが、こういうことになればシリアのアサドもこの対応を容認せざるをえないことになるであろう。
　オバマもやりたくなかった攻撃だから、この対応が効を奏して、シリアの内戦が平和的に解決されれば、世界中が大歓迎ということになろう。
　是非成功するように見守りたい。
　村上新八


　

　オバマ大統領はシリアが反政府軍に対するサリン攻撃で子ども４５０人を含む１５００人を殺害した事案に対して、時期は未定だが、懲罰的なミサイル攻撃を行う決定をした。
　この決定には、国会の承認は必要ないが、国会の承認を得る手続きをもとっているのは、イラク攻撃の際のブッシュ政権のミスの轍を踏まないための措置であろう。
　この制裁攻撃は、イギリスは議会の否認で出来ないが、アメリカ単独でもやることを決定したのだ。
　サリンという国際法で使用が禁止されている兵器を使って、大量の自国民を殺害したという事実がありながら、世界が手を拱いて傍観していることは許されない。
　制裁攻撃をしたからと言って、それでシリアが平穏になるとは考えられないが、国際法違反の化学兵器使用を罰するという意味で、オバマの決定は正しいと思う。
　できれば、その上、アサドを国際刑事裁判所に告発することも考えるべきであろう。
　村上新八