市川海老蔵が４名の暴走族グル－プと深酒して、殴打され、負傷した事件は不可解千万である。
　記者会見では、海老蔵は、酔った暴走族のリ－ダ－を介抱していたら
暴走族の一味の一人から、いきなり背後から殴られた、自分は一切手を出してはいないと言っている。
　これが真実なら、海老蔵は、完全な被害者であって、「心から反省する」とか「生まれ変われるように努力する」とか、神妙になって、自省の姿勢を示す必要は全くないのだ。また、海老蔵の雇用主である松竹が、彼を「無期限謹慎」にすることも必要ないのである。逆に、松竹としては、公演の中止などで、何十億円の損害を蒙ったのだから、加害者を相手取って、損害賠償の告訴をするような話が出ても当然なのである。
　しかし、こういう動きは全く見られないし、暴走族のリ－ダ－という男も顔面殴打と頚部捻挫の傷を負っており、傷害で告訴するのだという。
　加害者が警察に出頭するのも大変遅れたことも奇異である。海老蔵を守るために、裏でカネによる解決を図ろうと駆け引きしているのでは、と思われても不思議のないような不可解万全な事件である。
　村上新八