「立ち上がれ日本」を離党して、与謝野が消費税問題、財政再建問題で菅内閣をの助っ人となることになった。これは、変節でも何でもない。政治家として当然のことだ。
　借金が９００兆円、少子高齢化で医療費は年々１兆円づつ増える、一般会計予算は歳入以上の赤字国債でまかなわねばならない、国の医療費負担は保険料収入を年に１０兆円も上回っている、デフレは長期化し、３２０万人もの失業者がいる、大学新卒の就職内定率は６０％、これは誰が見てみ八方ふさがりである。
　このような危機の中で、与野党は政権争いや党内の内紛にエネルギ－を費やすことは絶対に許されない。与野党が協力して全力を挙げてこの危機を乗り越えねばならないのだ。そのためには、大連合でも何でもやるべきときなのだ。それが真の政治家としての姿勢だと思う。
　野党は、解散して政権交代を求めているが、どこが政権党になろうとも、総力結集しなければやれる問題ではないのだ。
　その意味で菅と与謝野の決断は正しいと思う。政治家としての気概があるなら、この危機突破のために与野党は結集して立ち向かうべきである。
　村上新八