もともと脱原発の意欲の強かったドイツは、地球温暖化防止問題で、２０４０年過ぎまで１７基の原発を稼動させる計画であった。
　しかし、３．１１の福島第一原発の災害を機に、メルケル首相は、脱原発に方針を転じ、「核エネルギ－から脱却し、風力など再生可能エネルギ－へ乗り換えたい」と述べた。
　しかし、現在の技術レベルでは、風力発電のエネルギ－が原発に代わり得るとは思われない。
　一方新興国、ＢＲＩＣＳの経済発展のテンポが加速され、二酸化炭素の急増は避けられない情勢である。
　　こうなったら、二酸化炭素を有効活用して薬品や化粧品製造の原料として活用しようとする、昨年のノ－ベル化学賞受賞者である米デイバデュ－大教授根岸栄一氏の、クロスカップリング技術を活用した技術開発活動に期待するしかあるまい。
　村上新八