菅総理周辺では、第二次補正予算や復興財源確保のための赤字公債発行を可能にする「特例公債法案」の成立と引き換えに、これを花道として、菅を辞任させようとする動きがあった。
　しかし、菅は、被災地復興に努める中で、野党が非協力な行動に出れば、世論の反撥をうけることになるから、協力せざるを得ないであろうと読んでいたのである。
　ばらまきマニフェストの見直しは民主党内でも既定のこと、これをやれぱ、野党も協力せざるを得ない状態になって来ている。
　こうして、会期も大幅に伸ばし、菅は居座り続けることになろう。
　菅は首相ポストに練々とする男ではないと思うが、今のところは敵を読んで開き直った菅の粘り勝ちである。
　これも総理としての一つのあり方ではある。
　村上新八