トルコのギル大統領がは、パレスチナを、１９６７年の第三次中東戦争依然の境界線に基づく国家として承認する国連決議を求める方針を表明した。
　民主化されるチュニジアやムバラク追放後の民主エジプトが、イスラエルと距離を置き、パレスチナ指示に回っているなかで、中東イスラムの大国であるトルコもパレスチナ支持に回ることになり、イスラエル周辺のイスラム国は、こぞって反イスラエルに塗りつぶされることになるのだ。
　こうして、四面楚歌に置かれるイスラエルだが、まだアメリカの支援があると思っているかぎり、１９６７年の第三次中東戦争で占領したヨルダン川西岸からの撤退はしないであろう。
　しかし、オバマ大統領も、パレスチナ占領地からの撤退を要求しているのである。
　イスラエルのネタニヤフ首相も強硬派だが、イランの台頭もあるし、益々苦境に立たされることになる。
　村上新八