１９日インドの賞商都ムンバイで３箇所の同時多発テロが発生、少なくとも１０名死亡、２０名以上が負傷するという事件が発生した。
　同地では、０８年にも高級ホテルがテロに襲撃され、一時占拠されるという事件が起こっている。
　インド政府は、これは、パキンタンに拠点を持つイスラム過激派による犯行であり、その証拠も握っている。その背景にはパキスタン軍がいる、と言明しているが、真相は分からない。タリバン征伐に向けられるパキスタン軍をインドにひきつけるためのタリバンの作戦とも考えられる。
　インドでは、少数派のイスラミアが差別され、インド経済の高度成長から取り残されていることは事実である。がそれだけではあるまい。
　また、アルカイダの報復とも考えられない。
　このような不穏が情勢はアフガンでも同じだ。タリバンが潜入させた、カルダイ大統領の実弟の警護人に、実弟が射殺されたり、自爆テロも続いている。
　これらの一連の動きを考え合わせると、タリバンが、米欧軍のアフガン撤退を機に、アフガン支配を回復させための広範な作戦ではないかと思われるのである。
　村上新八